書籍詳細

書籍のレビュー・概要

古代日本の大王はどのようにして天皇になったのか。天皇はなぜ全土にその権威を認めさせることができたのか――日中律令の比較、稲荷山鉄剣銘の解読や神祇祭祀の検証等を通じて、古代史最大のテーマである天皇制の成立と、その独自性の背景にある宗教的・神話的特質に迫る。古代天皇制研究の画期をなした名著、待望の文庫化。

古代の天皇制 (岩波現代文庫)

Takumi ブックス

古代の天皇制 (岩波現代文庫)

著者・関係者
大津 透 著
カテゴリ
現代文庫
刊行日
2026/03/13
体裁
A6・並製・356頁
ISBN
9784006004941
在庫状況
在庫あり

価格:1,760 円

カートを見る

著者略歴

  • 大津 透 Toru Otsu 1960年生まれ.東京大学大学院人文科学研究科(国史学専攻)博士課程中退.東京大学大学院人文社会系研究科教授.日本古代史.著書『律令国家支配構造の研究』『日唐律令制の財政構造』『日本古代史を学ぶ』(以上,岩波書店),『律令国家と隋唐文明』(岩波新書),『日本の歴史06道長と宮廷社会』『天皇の歴史01 神話から歴史へ』(以上,講談社学術文庫),『日本史リブレット73 律令制とはなにか』『日本史リブレット人19 藤原道長―摂関期の政治と文化』『日唐律令比較研究の新段階』(編)『君主号と歴史世界』(編)(以上,山川出版社),『律令制研究入門』(編,名著刊行会)ほか.

目次

  1. 第一章 天皇号の成立――序にかえて はじめに 一 天武・持統朝説 二 君主号の意味と用法 三 推古朝成立説のもつ意味 第二章 大王とウヂ――稲荷山鉄剣銘を手がかりに はじめに 一 ワカタケル大王と天下の形成 二 ウヂの構造と大和政権 三 ツカサの継承 第三章 天日嗣高御座の業と五位以上官人 一 天皇御璽 二 拝礼と即位式 三 剣と鏡 第四章 食国天下の政と服属儀礼 一 大嘗祭と食物貢献 二 出雲国造新任儀礼 三 班幣祭祀の成立 第五章 貢納と祭祀――調庸制の思想 はじめに 一 調赤引糸 二 ミツキの荷前 三 外国の調 四 調庸と財政 おわりに 第六章 クラとカギ――クラの思想 はじめに 一 鈴印辛櫃 二 天皇制とカギ 三 崇道天皇の倉 おわりに 第七章 天皇の服と律令・礼の継受 はじめに 一 天皇の正装は何であったか 二 挙哀儀礼 三 錫紵と素服 おわりに 第八章 天皇制唐風化の画期 一 天平勝宝・宝字年間――仲麻呂政権 二 弘仁から貞観へ おわりに 第九章 節禄の成立 はじめに 一 官僚制を支えた饗宴・節禄 二 「諸節禄法」の成立と意義 おわりに――式の意義 第十章 摂関政治における天皇――終章にかえて 補 章 天皇号の成立と唐風化 はじめに 一 天皇号の成立 二 律令法にみえる天皇号 三 天平宝字の尊号奉呈と漢風諡号 四 天皇制の唐風化と皇帝号の使用 おわりに 註 あとがき 岩波現代文庫版あとがき 索 引(件名索引・史料索引)

本文紹介

大王はどのようにして天皇になったのか。なぜ全土にその権威を確立できたのか――天皇制研究の画期をなした名著、待望の文庫化。

抜粋:古代日本の大王はどのようにして天皇になったのか。天皇はなぜ全土にその権威を認めさせることができたのか――日中律令の比較、稲荷山鉄剣銘の解読や神祇祭祀の検証等を通じて、古代史最大のテーマである天皇制の成立と、その独自性の背景にある宗教的・神話的特質に迫る。古代天皇制研究の画期をなした名著、待望の文庫化。