書籍詳細

書籍のレビュー・概要

アントレプレナーシップとは何か? その概念はどのようにして生まれ、現代社会においてどのような重要性を持つのか? 本書は、18世紀のフランスを源流とするアントレプレナーの概念の形成と展開を正確にたどることにより、その本質を解き明かす。歴史的・思想的観点からアントレプレナーシップの現代的な意義を問い直す。

アントレプレナーシップの経済思想

Takumi ブックス

アントレプレナーシップの経済思想

著者・関係者
御崎 加代子 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2026/03/18
体裁
四六・並製・218頁
ISBN
9784000617468
在庫状況
在庫あり

価格:3,080 円

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著者略歴

  • 御崎加代子(みさき・かよこ) 1962年生まれ.大阪市出身.滋賀大学経済学部教授,国際ワルラス学会会長.1992年,一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学.博士(経済学,京都大学).滋賀大学助教授,リヨン第2大学客員助教授などを経て,2003年より現職. 著書に『ワルラスの経済思想:一般均衡理論の社会ヴィジョン』(名古屋大学出版会),『フランス経済学史:ケネーからワルラスへ』(昭和堂),Léon Walras's Economic Thought: The General Equilibrium Theory in Historical Perspective(Routledge)など,訳書に『ワルラス 社会経済学研究』(共訳,日本経済評論社).

目次

  1. 本書に登場する主な著作(初版年)と歴史的事件 序 章 なぜアントレプレナーシップの歴史を学ぶのか? アントレプレナーシップとは何か?――ドラッカーの定義 イノベーションと政府の役割 アントレプレナーは育成できるのか? 企業者概念は、十八世紀フランスで生まれた――本書のアプローチ 第1章 企業者の出現――カンティロン カンティロンの研究史――ジェヴォンズから現代まで アントレプレナーシップの萌芽 フランスのアンシャンレジーム(旧体制)とカンティロン 『商業試論』における企業者像 第2章 王国の経済危機と農業――フィジオクラートの企業者像 フランス革命前夜の財政危機 フィジオクラートが提案した経済再生プラン 資本家と企業者 絶対王政は崩せず――ケネー、ボードー、テュルゴの企業者概念 第3章 企業者が果たすべき役割とは――J.B.セー ナポレオンとの決別 革命後のフランスと遅れた産業化 スミス『国富論』の受容と批判 『経済学概論』――企業者概念の確立 第4章 社会の組織者としての企業者――サン=シモン 空想的社会主義の誤解 「すべては産業のために」 企業者の社会的役割とサン=シモン主義 産業主義から社会主義へ――労働者の境遇を改善するためには? 第5章 ゼロ利潤企業者のインプリケーション――ワルラス 一般均衡理論の創始者 企業者と利潤の消滅 純粋経済学・応用経済学・社会経済学 企業者としての国家――効率と公正の実現を目指して 第6章 イノベーションと創造的破壊――シュンペーター ワルラスとシュンペーター 『経済発展の理論』――均衡を破壊する企業者 企業者機能の無用化と資本主義の衰退 シュンペーターの見落とし 第7章 アントレプレナーシップと不確実性――カーズナー カーズナーと新オーストリア学派 カーズナーのワルラス批判 不均衡是正のプロセス 「均衡をもたらす企業者」と新自由主義 終 章 アントレプレナーシップの思想とは? 企業者がもたらすダイナミズム――経済的合理性を超えて 体制転換の契機としてのアントレプレナーシップ 社会的公正を実現するためのアントレプレナーシップ あとがき 参照文献 索 引

本文紹介

18世紀のフランスに源流を持つアントレプレナーの概念の歴史をたどり、アントレプレナーシップの本質と現代的意義を再考する。

抜粋:アントレプレナーシップとは何か? その概念はどのようにして生まれ、現代社会においてどのような重要性を持つのか? 本書は、18世紀のフランスを源流とするアントレプレナーの概念の形成と展開を正確にたどることにより、その本質を解き明かす。歴史的・思想的観点からアントレプレナーシップの現代的な意義を問い直す。