書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「盗みを止めろ!」石炭産業の空洞化で職と誇りを奪われた男たちの喪失感を埋めたのは、アルコール、薬物、そして政治だった。トランプの支持基盤を追った『壁の向こうの住人たち』から8年。経済に加え、感情のアメリカンドリームの梯子からも転落した人生の物語を聴き、分断を乗り越える糸口を探る社会学者の旅は終わらない。

盗まれた誇り

Takumi ブックス

盗まれた誇り

喪失と恥と右派の躍進

著者・関係者
A.R.ホックシールド 著・布施 由紀子 訳
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2026/03/03
体裁
四六・並製・438頁
ISBN
9784000017756
在庫状況
在庫あり

価格:3,960 円

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著者略歴

  • アーリー・ラッセル・ホックシールド(Arlie Russell Hochschild) 米国ボストン生まれの社会学者.カリフォルニア大学バークレー校名誉教授.フェミニスト社会学の第一人者として,ジェンダー,家庭生活,ケア労働をめぐる諸問題にさまざまな角度から光をあてて,多くの研究者に影響を与えてきた.早くから感情の社会性に着目し,1983年には本国で著書『管理される心』(世界思想社)を発表,その後も『セカンド・シフト』(朝日新聞社),『タイム・バインド』(明石書店)などを出版,感情社会学という新しい研究分野を切り開いた.『壁の向こうの住人たち――アメリカの右派を覆う怒りと嘆き』(2016年度全米図書賞ノンフィクション部門ノミネート作)では男性の感情に焦点を当て,現代右派政治の研究に一石を投じた. 布施由紀子(ふせ・ゆきこ) 翻訳家.大阪外国語大学英語学科卒業.訳書に,ローレンス・リース『ヒトラーとスターリン――独裁者たちの第二次世界大戦』,ベンジャミン・ウチヤマ『日本のカーニバル戦争――総力戦下の大衆文化 1937-1945』(以上,みすず書房),ティモシー・スナイダー『ブラッドランド――ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』(筑摩書房)など多数.

目次

  1. 第1部 デモ行進 第1章 礼儀正しい声 第2章 善良な市民 第3章 プライド・パラドックス 第4章 みんなを助けにきたんだぜ 第5章 インサイダーとアウトサイダー 第2部 名もなき人々 第6章 自助自立の誇り 第7章 アウトローの誇り 第8章 サバイバーの誇り――都市最貧地区と峡谷集落 第9章 自分も引き込まれていたかもしれない 第10章 死線をさまよって 第3部 雷 鳴 第11章 テスト・ラン 第12章 流動的な政治観 第13章 瓶のなかの稲妻 第14章 危険な波 第15章 共感の橋 第16章 表 土 別れのとき あとがき 謝 辞 付記1 調査について 付記2 共感の橋の上下の段 参照文献/原 注

本文紹介

『壁の向こうの住人たち』から8年。石炭産業の空洞化が生んだラストベルトの男たちの誇りの喪失の物語を聴く待望の新作。

抜粋:「盗みを止めろ!」石炭産業の空洞化で職と誇りを奪われた男たちの喪失感を埋めたのは、アルコール、薬物、そして政治だった。トランプの支持基盤を追った『壁の向こうの住人たち』から8年。経済に加え、感情のアメリカンドリームの梯子からも転落した人生の物語を聴き、分断を乗り越える糸口を探る社会学者の旅は終わらない。