書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「学校に行かない」選択にはどこまで現実味があるのか。その場合、教育保障を両立させる条件とは。不登校が増え、個別のニーズを尊重する機運が高まる中で示唆に富む、米国のホームスクールの歴史、制度、現状を伝える。

ホームスクールと義務教育

Takumi ブックス

ホームスクールと義務教育

米国の制度設計と日本への示唆

著者・関係者
宮口 誠矢 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2026/02/18
体裁
A5・上製・254頁
ISBN
9784000617420
在庫状況
在庫あり

価格:4,840 円

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著者略歴

  • 宮口誠矢(みやぐち・せいや) 1992年生.東京大学大学院教育学研究科博士後期課程修了.博士(教育学).専門は教育行政学,教育制度論.2020年度日本教育行政学会研究奨励賞受賞.日本学術振興会特別研究員DC,フルブライト奨学生,インディアナ大学ブルーミントン校客員研究員を経て,2023年より東北大学特任研究員/日本学術振興会特別研究員PD.ホームスクール国際研究センター(International Center for Home Education Research)でアジア圏唯一の連携研究者.本書が初の単著. 著書に『日本型公教育の再検討──自由、保障、責任から考える』(共著,岩波書店),論文に「米国ホームスクール政策に関する理論的課題──子ども・親・州の三者関係に着目して」『日本教育政策学会年報』24,「日本におけるホームスクール制度研究の動向と課題」『教育制度学研究』30など.

目次

  1. はしがき 序 章 用語の定義 ホームスクールをめぐる日本の制度 第Ⅰ部 米国ホームスクール制度の展開と現在 第一章 全州における合法化と規制緩和 一 米国は就学義務制か教育義務制か 二 義務教育制度導入時における在宅教育の容認 三 ホームスクール合法化の運動と展開 四 学界内外における規制強化への動き 五 ホームスクールの現状と学問的知見――人数、属性、動機、成果 六 感染拡大下で急増したホームスクール 第二章 現行の規制制度と支援制度 一 連邦政府の関与 二 全州のホームスクール規制制度 三 主要なホームスクール支援制度 第三章 アイオワ州の多元的制度と支援プログラム 一 アイオワ州におけるホームスクール規制制度――被支援要件としての規制 二 アイオワ州におけるホームスクール支援制度――教育資源、教育機会の提供 三 アイオワ州におけるホームスクール制度の意義と課題 第Ⅱ部 ホームスクールへの国家関与をめぐる制度構想 第四章 子どもの利益確保を目的とするホームスクール制度構想の誕生 一 子ども、親、国家の「三つ巴の利益枠組」と利益衡量 二 リーシュの制度構想――基礎学力保障と「多文化的カリキュラム」 三 グランザーによる批判とリーシュの応答――国家関与の根拠 第五章 国家の保障能力と広範な合意を重視するホームスクール制度構想 一 ホームスクールの複雑な特性――規制無効化、生活と義務教育の判然ならざる境界 二 国家の保障能力の限界と幅広い社会的合意 三 カンズマンの制度構想――テスト評価による読み書き計算能力の保障 第六章 親の責任を重視するホームスクール制度構想 一 国家の役割と個人の権利――ホームスクール制度が前提とすべき規範 二 子どものニーズと基礎的利益――ホームスクール制度が前提とすべき事実 三 ドワイヤーの制度構想――開始前審査、定期評価、支援的介入による教育保障 四 虐待の隠れ蓑としてのホームスクール――法制上の不備 五 最低限必要な教育と福祉――国家が負う憲法上の義務 六 バーソレの制度構想――「原則禁止」および厳格な審査による教育と福祉の保障 第七章 ホームスクール制度論の論点と基本概念 終 章 一 本書の知見と考察 二 ホームスクール研究への貢献 三 学校外義務教育研究への貢献 四 義務教育研究への貢献 五 今後取り組まれるべき研究課題 あとがき 参考文献 初出一覧 根拠法令および判例 索 引

本文紹介

「学校に行かない」選択にはどこまで現実味があるのか。その場合、教育保障を両立させる条件とは。不登校が増え、個別のニーズを尊重する機運が高まる中で示唆に富む、米国のホームスクールの歴史、制度、現状を伝える。

抜粋:「学校に行かない」選択にはどこまで現実味があるのか。その場合、教育保障を両立させる条件とは。不登校が増え、個別のニーズを尊重する機運が高まる中で示唆に富む、米国のホームスクールの歴史、制度、現状を伝える。