書籍詳細

書籍のレビュー・概要

自国の負の歴史を正当化する歴史否定論は一九九〇年代後半から日本で本格的に展開し、教科書にも影響を与えるようになった。いま「自国ファースト」などのうたい文句で各国の政治体制と連動しながら、排外主義を呼び込んでいる。韓国、米国はじめトランスナショナルな視点で身近に潜む歴史否定についてわかりやすく伝える一冊。

歴史は“強者ファースト”か?

Takumi ブックス

歴史は“強者ファースト”か?

日本社会にはびこる歴史否定を世界的に考える

著者・関係者
板垣 竜太 編・加藤 圭木 編・岡本 有佳 編
カテゴリ
ブックレット
刊行日
2026/01/09
体裁
A5・並製・104頁
ISBN
9784002711171
在庫状況
在庫あり

価格:836 円

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著者略歴

  • 〈編者〉 板垣竜太(いたがき・りゅうた) 朝鮮近現代社会史,文化人類学.同志社大学教授.著書に『北に渡った言語学者』(人文書院)『朝鮮近代の歴史民族誌』(明石書店)など. 加藤圭木(かとう・けいき) 朝鮮近現代史.一橋大学大学院社会学研究科教授.著書に『紙に描いた「日の丸」』(岩波書店)『植民地期朝鮮の地域変容』(吉川弘文館)など. 岡本有佳(おかもと・ゆか) 編集者,記者.編著に『弾劾可決の日を歩く“私たちはいつもここにいた”』(タバブックス),共編に『《自粛社会》をのりこえる』(岩波ブックレット)など. 〈執筆者〉(掲載順) 倉橋耕平(くらはし・こうへい) 社会学・メディア文化研究・ジェンダー研究.創価大学准教授.著書に『歴史修正主義とサブカルチャー』(青弓社)など. 趙慶喜(ちょう・きょんひ) 社会学.聖公会大学副教授.共著に『主権の野蛮』(ハンウル)『残余の声を聴く』(明石書店)など. 米山リサ(よねやま・りさ) トロント大学教授.文化研究.著書に『広島 記憶のポリティクス』『暴力・戦争・リドレス』(以上岩波書店)など. 吉見義明(よしみ・よしあき) 日本現代史.中央大学名誉教授.Fight for Justice共同代表.著書に『日本軍慰安婦』(岩波新書)『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(岩波ブックレット)など. ミキ・デザキ 映画監督.監督作品『主戦場』など.

目次

  1. はじめに――歴史を強者の道具としないために 第1章 なぜ歴史否定論がヘイトの源泉になるのか?……………板垣竜太 第2章 消えた「慰安婦」記述――狙いうちにされた歴史教科書……………加藤圭木 第3章 社会に広がる歴史否定論、そのカラクリ……………倉橋耕平 コラム「日本人ファースト」にひそむ罠……………岡本有佳 第4章 韓国のニューライトと歴史否定論はなぜ生まれたのか?……………趙慶喜 第5章 共謀の歴史否定――北米と日本……………米山リサ インタビュー『主戦場』ミキ・デザキ監督に聞く……………聞き手 岡本有佳 第6章 「自由契約」は成立していない――破綻するラムザイヤー論文……………吉見義明 さらに知りたい人のためのブックリスト おわりに

本文紹介

自国の負の歴史を正当化する歴史否定論と「自国ファースト」を掲げる排外主義が連動する今、そのカラクリと対抗の道筋を考える。

抜粋:自国の負の歴史を正当化する歴史否定論は一九九〇年代後半から日本で本格的に展開し、教科書にも影響を与えるようになった。いま「自国ファースト」などのうたい文句で各国の政治体制と連動しながら、排外主義を呼び込んでいる。韓国、米国はじめトランスナショナルな視点で身近に潜む歴史否定についてわかりやすく伝える一冊。