書籍詳細

書籍のレビュー・概要

多様性は大事だ。一方で、多様性を推奨する言説や態度にどこか違和感を覚えてしまう人も多い。多様性はむずかしく、面倒くさい? 多様性はきれいごとで逆差別? いま私たちに必要なのは、様々な違和感を起点にしながら、しかしその違和感に開き直ってしまうことなく、現実を直視して問い続けること。そのためのレッスン。

多様性とどう向き合うか

Takumi ブックス

多様性とどう向き合うか

違和感から考える

著者・関係者
岩渕 功一 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2025/12/19
体裁
新書・206頁
ISBN
9784004320944
在庫状況
在庫あり

価格:990 円

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著者略歴

  • 岩渕功一(いわぶち・こういち) 早稲田大学法学部卒,ウェスタン・シドニー大学(オーストラリア)で博士号( Ph D.メディア・文化研究)を取得.その後,国際基督教大学助教授,早稲田大学国際学術院教授,メルボルンのモナシュ大学アジア研究所長などを歴任. 現在―シドニー工科大学名誉客員教授(Adjunct Professor) 著書―『トランスナショナル・ジャパン――ポピュラー文化がアジアをひらく』(岩波現代文庫),Recentering Globalization(Duke University Press),『文化の対話力――ソフト・パワーとブランド・ナショナリズムを越えて』(日本経済新聞出版社),Resilient Borders and Cultural Diversity(Lexington Books),『多様性との対話――ダイバーシティ推進が見えなくするもの』(編著,青弓社)など

目次

  1. はじめに 多様性について考えることがなぜ重要なのか 多様性奨励への違和感を問いほぐす 第1章 多様性は豊かさをもたらす? 1 多様性の現実と出会う――日本とオーストラリア 2 多様性を称賛する語り 3 多様性は私たちを豊かにする? 4 多様性の寛容による差異の管理 5 多様性は生産的? 6 多様性が差異を封じ込める 第2章 多様性の奨励にコミットする? 1 多様性はイノベーションをもたらす 2 多様性の奨励と差別・不平等の後景化 3 見せかけのコミットメント 4 前向きで心地よい多様性 5 問いとしての多様性 6 反多様性が照らし出す根源的な問い 第3章 日本に多様性はない? 1 日本に多様性はない? 2 多文化社会としての日本 3 「日本人−外国人」が覆い隠す多様性 4 多文化共生と「外国人」の限定的な受け入れ 5 多文化主義なき多文化共生 6 多文化共生から多様性の奨励へ――何が変わったのか? 7 「外国人問題」の台頭 8 差別の深刻さに向き合う 9 差別禁止法の不在 10 心の問題を超えて構造・制度を変える 第4章 多様性が押し付けられる? 1 違和感を問いほぐす 2 正しさの押し付け?――対話を遮断しないために 3 一方通行ではない――相互行為としての受け入れへ 4 全面的な受け入れではない――共感・同調できなくとも 5 ゼロサムゲームではない――逆差別を超える 6 構造化された差別・不平等への視座 第5章 他者の生きづらさを自分ごととする 1 自分ごととする社会的想像力 2 共感力と向社会的行動 3 共感から共関へ 4 特権を学びひらく 5 連帯の困難さ――協繫に向けて 6 インターセクショナリティと協繫 第6章 多様性が封じ込めてきたものを解き放つ 1 多様性が封じ込めてきたものを解き放つ 2 「透明化」された隣人の可視化 3 必ずしも調和的ではない共生の現実 4 多様性がもたらす豊かさとは 5 自分ごととして関わり合う学び 6 批判的は建設的――多様性をモヤモヤと問いほぐす おわりに――周回遅れのトップランナーたれ 参考文献一覧

本文紹介

多様性はむずかしく、面倒くさい。だからこそ、違和感からスタートし、違和感に開き直ることなく、問い続けるためのレッスン。

抜粋:多様性は大事だ。一方で、多様性を推奨する言説や態度にどこか違和感を覚えてしまう人も多い。多様性はむずかしく、面倒くさい? 多様性はきれいごとで逆差別? いま私たちに必要なのは、様々な違和感を起点にしながら、しかしその違和感に開き直ってしまうことなく、現実を直視して問い続けること。そのためのレッスン。