書籍詳細

書籍のレビュー・概要

ウィーンに生まれ、戦間期の苦境を経験したカール・ポパー(1902-1994)は、哲学者としての人生をいかにして歩み始め、その批判的合理主義はどのように生み出されたのか。自らの人生を振り返りながら、広範囲に及ぶ思想の全体像を語る自伝で、ポパー入門にふさわしい。反証可能性を論じた付録も収録。ドイツ語版の翻訳。

出発点 私の知的発展

Takumi ブックス

出発点 私の知的発展

著者・関係者
カール・ポパー 著・蔭山 泰之 訳
カテゴリ
新書
刊行日
2025/12/12
体裁
文庫・600頁
ISBN
9784003860489
在庫状況
在庫あり

価格:1,782 円

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著者略歴

  • カール・ポパー 1902-1994 オーストリア生まれ。イギリスの哲学者。科学哲学・政治哲学の分野で活躍。反証可能性の理論に基づき、批判的合理主義を提唱。『探究の論理』『開かれた社会とその敵』など。 蔭山 泰之(かげやま やすゆき) 1961年生。東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。日本ポパー哲学研究会運営委員。著書に『批判的合理主義の思想』、訳書にカール・ポパー『よりよき世界を求めて』『開かれた宇宙』『実在論と科学の目的(上下)』『量子論と物理学の分裂』(いずれも共訳)ほか。

目次

  1. 凡 例 はじめに 1 全知と人間の可謬性 2 幼少期の思い出 3 実家の影響 4 第一次世界大戦 5 少年期の哲学的問題――無限 6 哲学での最初の失敗――本質主義の問題 7 本質主義についての長い余論――私と同世代の大半の哲学者を隔てているもの 8 決定的な年――マルクス主義、科学、疑似科学 9 初期の研究 10 二度目の余論――独断的思考と批判的思考、帰納なしでの学習 11 音 楽 12 ポリフォニー音楽の起源についての考察――探究の心理か、探究の論理か 13 二種類の音楽 14 芸術、とくに音楽における進歩の概念 15 大学での最後の年 16 認識論――『探究の論理』 17 論理実証主義は死んだ――だれが殺したのか 18 実在論と量子論 19 客観性と物理学 20 真理、確率、験証 21 迫りくる大戦と「ユダヤ人問題」 22 移住――イギリスとニュージーランド 23 ニュージーランドでの最初の活動 24 『開かれた社会とその敵』と『ヒストリシズムの貧困』 25 ニュージーランドでのその他の仕事 26 イギリス、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンスにて 27 イギリスでの初期の仕事 28 合衆国への最初の訪問――アインシュタインとの出会い 29 問題と理論 30 シュレーディンガーとのディスカッション 31 客観性と批判 32 帰納、演繹、客観的真理 33 形而上学的リサーチ・プログラム 34 物理学での主観主義に対抗して――量子力学と傾向性 35 ルートヴィッヒ・ボルツマンと時間経過の方向性、時間の矢 36 エントロピーの主観主義理論 37 形而上学的リサーチ・プログラムとしてのダーウィニズム 38 世界3 39 心身問題と世界3 40 事実の世界にあるさまざまな価値 あとがき 一九九二年 マルクス主義へのあとがき [付録]論争の核心――境界設定の問題 訳者解説 ポパーの著作(抄録) 主要著作の略記 事項索引 人名索引

本文紹介

哲学者が自らの歩みを振り返りながら、批判的合理主義をはじめとする思想の全体像を語る自伝の決定版。ポパー入門にふさわしい。

抜粋:ウィーンに生まれ、戦間期の苦境を経験したカール・ポパー(1902-1994)は、哲学者としての人生をいかにして歩み始め、その批判的合理主義はどのように生み出されたのか。自らの人生を振り返りながら、広範囲に及ぶ思想の全体像を語る自伝で、ポパー入門にふさわしい。反証可能性を論じた付録も収録。ドイツ語版の翻訳。