書籍詳細

書籍のレビュー・概要

一八二八年、ニュルンベルクに突如現れた謎の少年。言葉もおぼつかず、長く幽閉されていたと思しき彼の存在は、瞬く間に世間を騒がせた。王族の落胤か、それとも詐欺師か。憶測はやがて、人々の同情を猜疑心と憎悪に変え、少年を追い詰めてゆく。ドイツ史上稀に見る真相不明事件を、鋭い洞察と緻密な構成で描き出した傑作。

カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心

Takumi ブックス

カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心

著者・関係者
ヴァッサーマン 作・酒寄 進一 訳
カテゴリ
新書
刊行日
2025/12/12
体裁
文庫・586頁
ISBN
9784003247518
在庫状況
在庫あり

価格:1,507 円

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著者略歴

  • ヴァッサーマン(Jakob Wassermann 1873-1934) ユダヤ系ドイツ語作家。風刺雑誌「ジンプリチシムス」編集部に入り、作家デビュー。長編歴史小説をはじめ多くの作品を残す。 酒寄 進一(さかより しんいち) 1958年生。翻訳家。和光大学教授。訳書にクラウス・コルドン「ベルリン3部作」、『ケストナーの戦争日記1941-1945』(いずれも岩波書店)、シーラッハ『午後』(東京創元社)、ヘッセ『シッダールタ』(光文社古典新訳文庫)などがある。

目次

  1. 地 図 第一部 身元不明の少年 カスパー・ハウザーの報告書、ダウマーが記す 長官、影芝居の目撃者となる 鏡が語る カスパー、夢を見る 宗教、ホメオパシー、方々からの来訪 ダウマー、形而上学を試す 覆面の男登場 ツグミの心臓 遠方からの知らせ イギリスの伯爵 極秘の任務とそれに邪魔が入った顛末 第二部 仮面をつけつづける者と本音を言う者の会話 夜になる 書簡の章 トゥーハー男爵からスタンホープ伯爵への書簡 ダウマーからフォイエルバッハ長官への書簡 フォイエルバッハ長官からトゥーハー男爵への書簡 トゥーハー男爵からフォイエルバッハ長官への書簡 ダウマーからフォイエルバッハ長官への書簡 ベホルト夫人からクヴァント夫人への書簡 カスパー・ハウザー移住の実施に関するヒッケルの報告 ビンダーからフォイエルバッハ長官への書簡 スタンホープ卿から謎の紳士への書簡 太陽への祈り クヴァント氏、及び当面名前を伏せておく婦人について ヨセフとその兄弟 ファルケンハウス城 クヴァント氏、微妙な話題に踏み込む 呼び声 旅に出ることが決まる 旅のはじまり シルトクネヒト 劇に邪魔が入る クヴァント氏、秘密を暴く最後の企て 時代の謎 カスパー・ハウザー、及びヤーコプ・ヴァッサーマンの略年譜 訳者あとがき

本文紹介

一八二八年、幽閉されていたと思しき謎の少年がニュルンベルクに現れた。王族の落胤か、詐欺師か。真相不明の事件を描く傑作。

抜粋:一八二八年、ニュルンベルクに突如現れた謎の少年。言葉もおぼつかず、長く幽閉されていたと思しき彼の存在は、瞬く間に世間を騒がせた。王族の落胤か、それとも詐欺師か。憶測はやがて、人々の同情を猜疑心と憎悪に変え、少年を追い詰めてゆく。ドイツ史上稀に見る真相不明事件を、鋭い洞察と緻密な構成で描き出した傑作。