書籍のレビュー・概要
一九四五年以前生まれが総人口の約一二%となった二〇二五年は、第二次大戦で時代を分ける意識が共有され、“生身の戦後”として語り得る最後の節目である。戦争体験者の声、そしてそれぞれの世代が自らの生の時間との重なり合い、さらに未来への思いを寄せた、四〇名余によるアンソロジー。 「命を懸けたもの、懸けようとしたことのすべてを否定されることがどんなことかは、想像するしかないが、想像もできない」 赤坂真理 「わからないなりに戦争というものに向き合い続けていくことの方が、私にとって重要なのだ」 今日マチ子 「戦後文学の底流にあったのは、戦後民主主義の否定と肯定の連鎖である。〔…〕正と反が交錯し、それに振り回される中で、さまざまな文学が書かれてきた」 北方謙三 「豊かになったアジアにおもねるのではなく尊敬をもって接し、独裁に対しては誠意をもって批判する、そういう外交をしてほしいと思います」 山岸凉子 ……