書籍詳細

書籍のレビュー・概要

回し車の中で走るハムスターを見てこんなことを思ったことはないだろうか。「めっちゃ上手に走るなぁ」「走っていて楽しいのかしら」「なんで走っているの?」――。でも回し車で走るのはハムスターだけではない。ラットもマウスもニワトリもゴキブリも走っている。なぜ走るのか、その素朴な疑問に真正面から挑む。

ネズミはなぜ回し車で走るのか

Takumi ブックス

ネズミはなぜ回し車で走るのか

著者・関係者
中島 定彦 著
カテゴリ
自然科学書
刊行日
2025/12/12
体裁
B6・並製・132頁
ISBN
9784000297400
在庫状況
在庫あり

価格:1,540 円

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著者略歴

  • 中島定彦(なかじま・さだひこ) 1965年,高知市生まれ.博士(心理学).上智大学文学部心理学科を卒業し,慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻に進学.日本学術振興会特別研究員PD(関西学院大学),同海外特別研究員(ペンシルベニア大学)を経て,1997年に関西学院大学専任講師.助教授,准教授を経て2009年より教授.2007〜2008年にシドニー大学客員研究員.現在,日本動物心理学会理事長(会長),公益社団法人 日本心理学会理事,日本基礎心理学会理事などを務める.著書に『動物心理学――心の射影と発見』(昭和堂),『動物心理学への扉――異種の「こころ」を知る』(昭和堂),『アニマルラーニングPlus――動物訓練の原理と実践』(ナカニシヤ出版)などがある.

目次

  1. まえがき 第1章 回し車で走るということ 回し車とは 好みがある ネズミだけではない どのくらい走る? 系統差・性差・週齢差・個体差 いつ走る? 活動性の指標 回し車で走ることの意味 食事と走行 ストレスと走行 常同行動と異常行動 野生ネズミは回し車でほんとうに走るか 第2章 回し車で走ると楽しい 喜びの超音波発声 回し車は嬉しさいっぱい 回し車で走ることが迷路学習の報酬になる 回し車で走ることがレバー押し行動の報酬になる 回し車で走れないと不機嫌になる 回し車で走った場所が好きになる 回し車で走ると健康にいい ランナーズ・ハイ 「つらさ」からの解放 第3章 回し車で走ると苦しい 走ると気持ち悪くなる 走る前に飲んだ水の味を嫌う 脳内麻薬の快・不快 乗り物酔い エネルギー消費とストレス 胃腸不快感と吐き気 吐き気を覚えると土を食べる 走ると土を食べる なぜ土を食べるか 脇腹の痛み 人間がマラソンで走ると 第4章 楽しさと苦しさは、いつも隣り合わせ 苦しいのに、なぜかまた走りたくなる 相反過程理論 走り終わって気分上々 そもそもなぜ走ろうとしたのか 爽快な序盤、試練の終盤 目先の快楽を優先する 走行中毒 第5章 走り過ぎて死んでしまう 走るとやせる 自己飢餓になるネズミ 活動性やせ症 発症の危険因子と予防策 発症のしくみは「諸説あります」 食事スケジュールへの同調失敗 食事の魅力減退 人間の神経性やせ症との関連 活動性やせ症の動物実験倫理 第6章 こぼれ話いろいろ ゴキブリも走る 回し車でくつろぐ 回し車発電 回し車を使ったアート作品 ハムスターボール トレッドミル 競馬とドッグレース ゴールはどこだ まとめ あとがき 文 献

本文紹介

「いつまで走るの?」「楽しいの?」「つらくないの?」回し車の中で走るハムスターに抱く素朴な疑問の数々に真正面から挑む。

抜粋:回し車の中で走るハムスターを見てこんなことを思ったことはないだろうか。「めっちゃ上手に走るなぁ」「走っていて楽しいのかしら」「なんで走っているの?」――。でも回し車で走るのはハムスターだけではない。ラットもマウスもニワトリもゴキブリも走っている。なぜ走るのか、その素朴な疑問に真正面から挑む。