書籍詳細

書籍のレビュー・概要

中東および周辺諸国の地域秩序は、今まさに〈地殻変動〉と呼びうる激変の渦中にある。国際政治の焦点となった〈中東ユーラシア〉における力学を、経済・安全保障・エネルギーなど数多くの領域で進みつつある〈連結〉構築の試みに注目し、内側から深く読み解く。そして日本のあるべき関わり方を提示する。気鋭の研究者による共同研究。

中東ユーラシアから世界を読む

Takumi ブックス

中東ユーラシアから世界を読む

連結する地域と秩序再編

著者・関係者
青木 健太 編・笠井 亮平 編・中東調査会 編
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2025/12/09
体裁
四六・並製・294頁
ISBN
9784000254366
在庫状況
在庫あり

価格:3,080 円

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著者略歴

  • 青木健太(あおき・けんた) まえがき・序章・第6章・終章 元中東調査会研究主幹.現代アフガニスタン・イラン政治.著書に『タリバン台頭――混迷のアフガニスタン現代史』(岩波新書,2022年)他. 笠井亮平(かさい・りょうへい) 第9章・コラム・あとがき 岐阜女子大学南アジア研究センター特別客員准教授.南アジアの国際関係,日印関係史,インドおよびパキスタンの政治.著書に『第三の大国 インドの思考』(文春新書,2023年)他. 中東調査会 公益財団法人.1960年設立.日本における中東研究の中核機関として,中東各国の政治・経済・社会・文化等についての調査研究を行う.政府・企業・学術界のほか一般向けにも資料刊行や情報発信を行っている. 【執筆者】 溝渕正季(みぞぶち まさき) 第1章・コラム 明治学院大学法学部政治学科准教授.中東の政治・軍事・安全保障問題. 三船恵美(みふね えみ) 第2章・コラム 駒澤大学法学部教授.日本国際フォーラム上席研究員.平和・安全保障研究所研究委員.現代中国の外交・国際関係論. 高尾賢一郎(たかお けんいちろう) 第3章・コラム 中東調査会協力研究員.現代イスラーム思想・社会史. 金子真夕(かねこ まゆ) 第4章・コラム 中東調査会主任研究員.現代トルコの政治,外交政策. 江﨑智絵(えざき ちえ) 第5章・コラム 防衛大学校人文社会科学群国際関係学科准教授.パレスチナ問題を中心とする中東国際関係論. 斎藤正道(さいとう まさみち) 第6章コラム 中東調査会主任研究員.イラン政治・社会情勢,近代イランの政治・社会思想. 中馬瑞貴(ちゅうまん みずき) 第7章・コラム (一社)ROTOBOロシアNIS経済研究所主任.ロシア内政,中央アジア・コーカサスの政治・経済. 中西久枝(なかにし ひさえ) 第8章・コラム 同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授.イラン現代史,イスラーム社会におけるジェンダー,平和構築論,国際協力論. 高橋雅英(たかはし まさひで) 第10章・コラム 中東調査会主任研究員.北アフリカ地域研究,エネルギー経済学.

目次

  1. まえがき 青木健太 序 章 中東ユーラシアにおける「地殻変動」の見取り図……………青木健太 第一部 秩序再編 第1章 イスラエルによる武力紛争とアメリカの「取引外交」……………溝渕正季 ――二〇二四年以降の中東における地政学的地殻変動 ●〈コラム〉 米国・イスラエル間の「特別すぎる関係」 第2章 国際秩序再編に挑戦する中国と中東ユーラシア……………三船恵美 ●〈コラム〉 中国の対中央アジア政策 第3章 サウジアラビアが描く中東の地域秩序の青写真……………高尾賢一郎 ●〈コラム〉 ペルシャ湾岸のユダヤ教徒 91 第4章 トルコはなぜ大国主導の秩序に対抗するのか……………金子真夕 ●〈コラム〉 PKKとの和解――なぜ今か、何が変わったのか 第5章 ガザ戦争と「デイ・アフター」……………江﨑智絵 ――模索される地域秩序とパレスチナ問題の位置づけ ●〈コラム〉 イスラエルの右派と入植活動 第二部 「連結」の新たな模索 第6章 中国・ロシア・イラン・北朝鮮「ユーラシア枢軸」の台頭……………青木健太 ――国際南北輸送回廊をレンズとして連結性構想に着目して ●〈コラム〉 シーア派儀礼に進出するイランの愛国歌(斎藤正道) 第7章 ウクライナ侵攻で変容するロシアの対外政策……………中馬瑞貴 ――「南」に向かう連結性 ●〈コラム〉 中央アジアに過去最高の「モテ期」到来? 第8章 ユーラシア輸送回廊構想とイラン――連結性拡大の模索……………中西久枝 ●〈コラム〉 イランのグレーゾーン戦略 第9章 インドの「拡大近隣」と連結性向上……………笠井亮平 ●〈コラム〉 湾岸諸国のインド人 第10章 ガザ危機と米中露との関係で変化する中東のエネルギー環境……………高橋雅英 ●〈コラム〉 中東産油国の脱炭素政策 終 章 日本外交の役割……………青木健太 あとがき……………笠井亮平

本文紹介

国際政治の焦点となった中東ユーラシアを、様々な〈連結〉の試みに注目しつつ内側から読み解き、その影響を多角的に検討する。

抜粋:中東および周辺諸国の地域秩序は、今まさに〈地殻変動〉と呼びうる激変の渦中にある。国際政治の焦点となった〈中東ユーラシア〉における力学を、経済・安全保障・エネルギーなど数多くの領域で進みつつある〈連結〉構築の試みに注目し、内側から深く読み解く。そして日本のあるべき関わり方を提示する。気鋭の研究者による共同研究。