書籍詳細

書籍のレビュー・概要

イギリスの離脱、移民や難民の増大、極右勢力の台頭、多様化する性……。様々な問題に直面し岐路に立つEU。壮大な実験はどこへ向かうのか。激動する世界の中で、どんな意味をもつのか。超国家的統合の実態や意義を明解に説き好評を博した前著『欧州連合』を大幅に改訂。これからの国際社会を展望するための新たな基本書。

EU 統治の論理と思想

Takumi ブックス

EU 統治の論理と思想

著者・関係者
庄司 克宏 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2025/11/20
体裁
新書・270頁
ISBN
9784004320890
在庫状況
在庫あり

価格:1,100 円

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著者略歴

  • 庄司克宏(しょうじ・かつひろ) 1957年,和歌山県生まれ 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学 二松学舎大学国際政治経済学部助教授,ケンブリッジ大学客員研究員,欧州大学院大学(フィレンツェ)客員研究員,横浜国立大学大学院教授,ジャン・モネEU研究センター(慶應義塾大学)所長,慶應義塾大学法科大学院教授などを経て,現在,慶應義塾大学名誉教授,中央大学総合政策学部教授,ジャン・モネ・チェア・アドペルソナム(Jean Monnet Chair ad personam),日本EU学会理事(2006年11月〜09年3月,理事長) 専攻―EU法 著書―『新EU法 基礎篇』『新EU法 政策篇』(以上,岩波テキストブックス),『ブレグジット・パラドクス』(岩波書店),『欧州ポピュリズム』(ちくま新書),『はじめてのEU法 第2版』(有斐閣)ほか

目次

  1. はじめに 第Ⅰ部 EUの実像――超国家的統治体の仕組み 第1章 統治機構としてのEU 1 何を行うのか――EUの機構と仕事 2 EUと国家の共同統治 3 EU統合における非対称性 第2章 EUと国家の役割分担 1 欧州統合プロジェクトの開始 2 EUを担う人々 3 モネ方式と欧州ポピュリズム 第3章 EUはどこまで拡大するか 1 拡大のプロセス 2 コペンハーゲン基準と拡大疲れ 3 拡大戦略の見直し 4 EUに加盟しない選択 5 イギリスのEU脱退 第Ⅱ部 EUを動かす論理――国家主権を超えて 第4章 域内市場の論理 1 経済統合が抱える矛盾――ロドリクの仮説 2 欧州統合三角形モデル 3 規制権限の所在と民主主義 第5章 自由移動と各国文化 1 EUと文化 2 物の自由移動はどこまで認められるのか 3 労働者の自由移動が問われるとき 4 サービスの自由移動と人権 第6章 EU市民権の論理 1 経済アクターからEU市民へ 2 EU市民権に基づく移動・居住の自由 3 国境を越えて移動していないEU市民 4 ジェンダー平等の原則――同性婚は保護されるか 第7章 単一通貨の論理――ユーロの仕組み 1 経済通貨同盟 2 欧州中央銀行の独立性と正当性――金利を決めるのは誰か 3 加盟国の経済・財政政策と安定・成長協定――財政赤字の「禁止」 4 銀行同盟 第Ⅲ部 EUのトランスナショナル・ガバナンスにおける対外的側面 第8章 トランスナショナル・パワーとしてのEU 1 EUのトランスナショナル・ガバナンス 2 カシス・ド・ディジョン判決とトランスナショナル・ガバナンス 3 ブリュッセル効果という現象――トランスナショナル・パワー 4 ブリュッセル効果の事例 第9章 シェンゲン領域と難民問題 1 シェンゲン領域とトランスナショナル・ガバナンス 2 二〇一五年欧州難民危機――シェンゲン領域の機能不全 3 「移民・庇護協約」――機能不全の解消に向けて 4 難民問題の外部化 第10章 アジア太平洋とEU 1 地域現象としての欧州統合 2 アジア太平洋の統合とEUベンチマーク 3 トランス・タスマン相互承認取り決めとEU制度の内部化 4 日EU規範形成パートナーシップ あとがき 参考文献

本文紹介

イギリスの離脱、難民の増大、極右の台頭、多様化する性……。様々な困難に直面する超国家的統合の実像を説く新たな基本書。

抜粋:イギリスの離脱、移民や難民の増大、極右勢力の台頭、多様化する性……。様々な問題に直面し岐路に立つEU。壮大な実験はどこへ向かうのか。激動する世界の中で、どんな意味をもつのか。超国家的統合の実態や意義を明解に説き好評を博した前著『欧州連合』を大幅に改訂。これからの国際社会を展望するための新たな基本書。