書籍詳細

書籍のレビュー・概要

寧(北政所)と茶々(淀殿)。現代の目は、この二人を秀吉の妻と愛妾と見て、あたかも対立したかのように捉えてきた。しかし実は、二人は連携して豊臣家を運営、大きく動く歴史の中で確かな役割を果たしていた。本書では、妻、母、姉・妹、養女、奥女中など、女たちの足跡をたどり、一夫多妻の豊臣家の真実に迫る。

豊臣家の女たち

Takumi ブックス

豊臣家の女たち

著者・関係者
福田 千鶴 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2025/10/17
体裁
新書・278頁
ISBN
9784004320869
在庫状況
在庫あり

価格:1,166 円

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著者略歴

  • 福田千鶴(ふくだ・ちづる) 1961年福岡県生まれ.九州大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程中途退学.博士(文学,九州大学).日本近世史専攻.現在,九州大学記録資料館長兼基幹教育院教授. 著書 『幕藩制的秩序と御家騒動』(校倉書房,1999) 『御家騒動』(中公新書,2005/講談社学術文庫,2025) 『淀殿――われ太閤の妻となりて』(ミネルヴァ書房,2007) 『江の生涯――徳川将軍家御台所の役割』(中公新書,2010年) 『豊臣秀頼』(吉川弘文館,2014) 『城割の作法――一国一城への道程』(吉川弘文館,2019) 『女と男の大奥――大奥法度を読み解く』(吉川弘文館,2021年) 『高台院』(吉川弘文館,2024)など.

目次

  1. はじめに 豊臣家・京極家・織田家略系図 第一章 豊臣秀吉の家族 1 語り継がれる「大政所」像――秀吉母 2 豊臣家の栄枯盛衰を見届けた姉――智 3 秀吉の妹・家康の妻――旭 4 豊臣秀長とその妻子 5 三条河原で斬殺された豊臣秀次の妻子 6 小早川秀秋と離縁した妻――毛利輝元養女 7 豊臣秀頼の怨念に苦しんだ妻――徳川千 第二章 一夫多妻の豊臣家 ◎本章を理解するための予備知識 1 離縁の危機を乗り越えた最初の妻――浅野寧 2 歴史から抹殺された「南殿」と「石松丸」 3 妻の地位から脱落した織田信包の娘――姫路 4 秀吉の最大の寵愛を受けた妻――京極龍 5 二人の若君の母――浅井茶々 6 妙顕寺城天守に置かれた織田信長の娘――三の丸 7 「聚楽天主」と呼ばれた妻――前田摩阿 第三章 秀吉の婚姻戦略──養女たちの行方 1 秀吉の愛しの隠し子――前田菊 2 太閤秀吉の秘蔵の娘――前田豪 3 怨霊となった養女――「小姫」 4 婚約を解消させられた豊臣秀長の次女きく 5 将軍家御台所となった浅井江 6 豊臣家の血筋を伝えた豊臣完子 第四章 豊臣家を支えた奥女中たち 1 豊臣家と徳川家に仕えた女傑――孝蔵主 ◎ 奥女中の組織 2 豊臣家老女のナンバー2――ちゃあ 3 「関ケ原合戦」まで浅野寧を支えた東・こや 4 品行方正なキリシタン――客人 5 豊臣家の奥向の「総締まり」――朝日 6 浅井マリアと京極マグダレナ 7 二人の天下人から大切にされた高畑鍋 第五章 大坂の陣をめぐる女たちの攻防 1 浅井茶々の二人の乳母――大蔵卿と南 2 大坂の陣を生き延びた茶々付の老女――二位 3 早々に命を絶った三位と正栄 4 茶々が切望した大上﨟――伊勢あこ 5 浅井家出身の老女――海津と饗庭 6 秀吉の親族出身の乳母――右京大夫 7 秀頼がもっとも心を許した乳母――宮内卿 8 大坂城を脱出した女中――山口菊 9 豊臣と徳川の橋渡しだった常高院――浅井初 関連年表 読書案内 おわりに

本文紹介

実母「大政所」や寧、浅井三姉妹……。妻や母、姉妹、養女、奥女中など、女たちの豊臣を鮮やかに描く。一夫多妻の豊臣家の真実。

抜粋:寧(北政所)と茶々(淀殿)。現代の目は、この二人を秀吉の妻と愛妾と見て、あたかも対立したかのように捉えてきた。しかし実は、二人は連携して豊臣家を運営、大きく動く歴史の中で確かな役割を果たしていた。本書では、妻、母、姉・妹、養女、奥女中など、女たちの足跡をたどり、一夫多妻の豊臣家の真実に迫る。