書籍詳細

書籍のレビュー・概要

人種主義とは、時代・社会に呼応しながらたえず創り出されていく制度だ。アメリカ合衆国の歴史においては、黒人への差別が「人種」という分類概念を生み、その概念がさらなる抑圧を生み出してきた。奴隷制度から、人種隔離とゲトーの時代を経て現代に至るまで、レイシズムとの複雑な絡み合いから合衆国の歩みをとらえる。

アメリカ史とレイシズム

Takumi ブックス

アメリカ史とレイシズム

著者・関係者
中條 献 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2025/10/17
体裁
新書・260頁
ISBN
9784004320838
在庫状況
在庫あり

価格:1,056 円

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著者略歴

  • 中條 献(ちゅうじょう けん) 1955年,東京都生まれ.一橋大学社会学部卒,デューク大学歴史学部(Ph.D.,歴史学). 現在―桜美林大学リベラルアーツ学群教授 著書―『歴史のなかの人種――アメリカが創り出す差異と多様性』(北樹出版) 『キング牧師――人種の平等と人間愛を求めて』(共著,岩波ジュニア新書) 『歴史のなかの「アメリカ」――国民化をめぐる語りと創造』(共編著,彩流社) 『「歴史総合」をつむぐ――新しい歴史実践へのいざない』(共著,東京大学出版会) 『世界史史料7 南北アメリカ 先住民の世界から19世紀まで』(共著,岩波書店)

目次

  1. はじめに 第一章 奴隷制度と「人種」 1 大西洋世界の形成 2 アメリカ合衆国と奴隷制度 3 奴隷制度の現実 4 奴隷制度をめぐる対立 第二章 ジム・クロウ制度の確立 1 近代国家アメリカの誕生 2 再建の時代と南部 3 レイシズムの新たな姿 4 アメリカの国家統合と人種化する社会 5 黒人としての思想と活動 第三章 大移動とゲトーの形成 1 黒人たちの大移動 2 黒人の思想と文化 3 レイシズムへの抵抗と変革 第四章 現代アメリカ社会と「人種」 1 ハイパー・ゲトーと収監国家 2 レイシズムのなかの「文化」 3 見えなくなる「人種」 4 レイシズムの現在 おわりに――歴史のなかでレイシズムを考えること あとがき 主要参考文献・図表出典一覧

本文紹介

奴隷制度から、人種隔離とゲトーの時代を経て現代まで、アメリカ合衆国とレイシズムの歴史を「人種」概念を意識しつつ考える。

抜粋:人種主義とは、時代・社会に呼応しながらたえず創り出されていく制度だ。アメリカ合衆国の歴史においては、黒人への差別が「人種」という分類概念を生み、その概念がさらなる抑圧を生み出してきた。奴隷制度から、人種隔離とゲトーの時代を経て現代に至るまで、レイシズムとの複雑な絡み合いから合衆国の歩みをとらえる。