書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「私たちは、生きていさえすればいいのよ」(「ヴィヨンの妻」)――戦後の新時代への幻滅の中に書かれた諸篇が語るのは、深い虚無か、あるいは救済の可能性か。表題作他「冬の花火」「薄明」「トカトントン」「家庭の幸福」等、昭和二一(一九四六)―二三年、作家の最晩年に発表された一一篇を収録。(注・解説=安藤宏)

ヴィヨンの妻・桜桃 他九篇

Takumi ブックス

ヴィヨンの妻・桜桃 他九篇

著者・関係者
太宰 治 作・安藤 宏 編
カテゴリ
新書
刊行日
2025/10/15
体裁
文庫・368頁
ISBN
9784003600627
在庫状況
在庫あり

価格:1,100 円

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著者略歴

  • 太宰 治(だざい おさむ) 明治42(1909)―昭和23(1948)年。青森県北津軽郡金木村生まれ。旧制中学時代から習作を始め、昭和11(1936)年、第一創作集『晩年』を刊行。以後、『富嶽百景』『走れメロス』『津軽』『ヴィヨンの妻』『斜陽』等作品多数。 安藤 宏(あんどう ひろし) 1958年、東京生まれ。東京大学名誉教授。専攻は日本近代文学。著書に『自意識の昭和文学――現象としての「私」』『太宰治 弱さを演じるということ』『近代小説の表現機構』『「私」をつくる――近代小説の試み』『太宰治論』ほか。

目次

  1. 冬の花火 春の枯葉 薄 明 男女同権 親友交歓 トカトントン ヴィヨンの妻 フォスフォレッセンス 饗応夫人 桜 桃 家庭の幸福 注……………安藤 宏 解説…………安藤 宏

本文紹介

表題作他「薄明」「トカトントン」「家庭の幸福」等、昭和二一―二三年、最晩年に発表された一一篇を収録。(注・解説=安藤宏)

抜粋:「私たちは、生きていさえすればいいのよ」(「ヴィヨンの妻」)――戦後の新時代への幻滅の中に書かれた諸篇が語るのは、深い虚無か、あるいは救済の可能性か。表題作他「冬の花火」「薄明」「トカトントン」「家庭の幸福」等、昭和二一(一九四六)―二三年、作家の最晩年に発表された一一篇を収録。(注・解説=安藤宏)