書籍詳細

書籍のレビュー・概要

内部被曝・低線量被曝をめぐる不都合な真実が、被害を封じ込め、心の病の扱いをしてきた。5人のジャーナリストが現場の声を聞き、80年の歴史を辿る。核開発と並行して誕生した国際機関・研究者集団が恐れていたものとは。「誤差」として覆い隠した実態とは。世界の核被害の中に位置づけ直し、分断されてきた被害者をつなぐために。

被ばく「封じ込め」の正体

Takumi ブックス

被ばく「封じ込め」の正体

広島・長崎・ビキニ・福島の声から

著者・関係者
小山 美砂 著・笹島 康仁 著・白石 草 著・田井中 雅人 著・古川 恵子 著
カテゴリ
ブックレット
刊行日
2025/10/02
体裁
A5・並製・88頁
ISBN
9784002711140
在庫状況
在庫あり

価格:748 円

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著者略歴

  • 小山美砂(こやま・みさ) ジャーナリスト.毎日新聞社で原爆報道キャップとして「黒い雨」裁判を取材,2022年に毎日新聞社退社.著書に『「黒い雨」訴訟』(2022年,集英社新書). 笹島康仁(ささじま・やすひと) ジャーナリスト,フォトグラファー.高知新聞記者を経て2017年に独立.『秋のしずく 敗戦70年といま』(高知新聞取材班編著,2016年,高知新聞社),Yahoo!ニュース特集などで執筆を担当. 白石 草(しらいし・はじめ) ジャーナリスト.2001年に非営利独立メディアOurPlanet-TVを設立.福島原発事故後の取材に注力.著書に『ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち』(2014年,岩波ブックレット)他. 田井中雅人(たいなか・まさと) 朝日新聞記者(核と人類取材センター事務局長).2012年ハーバード大学客員研究員.2022年神戸大学より博士(学術)授与.著書に『核に縛られる日本』(2017年,角川新書)他. 古川恵子(ふるかわ・けいこ) 長崎放送報道メディア局専門局次長・記者.カネミ油症,被爆者を継続取材し,「夏空の灰〜被爆体験者は何者か?〜」(2024年)などのドキュメンタリー番組を制作.

目次

  1. はじめに 1 体験したこと、語りきれない被害 1 広島から 2 長崎から 3 福島から 4 太平洋で被ばくした船員たち コラム 被曝量・放射線の単位 2 内部被曝の認定をめぐる争点 1「黒い雨」訴訟と内部被曝 2 長崎被爆体験者訴訟の線引き コラム 血液・歯からさぐる船員の被曝量 コラム 甲状腺がんと原発事故 3 「影響なし」とする神話を越えて 1 「100ミリシーベルト」神話 コラム ABCC(原爆傷害調査委員会)とは 2 黙殺される内部被曝 3 封じられた“誤差”が物語る船員被曝調査の実態 4 進む研究 4 被曝影響を封じ込めてきたのは何者か 1 職業病としての放射線障害防止を目的とした時期(1928〜1950年) 2 核兵器開発・核軍拡政策に沿う被曝管理を目的とした時期 (1951〜1957年) 3 核開発に加えて原子力開発が目的の中に入った時期(1958〜1976年) 4 反原発運動が発展して経済的・政治的に推進策を補強する被曝防護策が必要になった時期(1977年〜) 5 被曝への恐れを封じ込める「広報機関」 おわりに

本文紹介

核開発と並行して誕生した国際機関は不都合な真実を隠して被害を封じ込めてきた。現場の声をつなぎ、80年の歴史を辿る。

抜粋:内部被曝・低線量被曝をめぐる不都合な真実が、被害を封じ込め、心の病の扱いをしてきた。5人のジャーナリストが現場の声を聞き、80年の歴史を辿る。核開発と並行して誕生した国際機関・研究者集団が恐れていたものとは。「誤差」として覆い隠した実態とは。世界の核被害の中に位置づけ直し、分断されてきた被害者をつなぐために。