書籍詳細

書籍のレビュー・概要

世界を覆い尽くす際限のない消費主義と、各地で激化する保守主義や他者の排除――。故郷喪失の感覚と故郷回帰への欲望に囚われた時代、哲学は何を示すことができるだろうか? アジアとヨーロッパを横断する哲学者がハイデガー、スティグレール、西谷啓治らとの対話を通して描き出す、〈ヨーロッパ化〉した惑星を超え出る思考

ポストヨーロッパ

Takumi ブックス

ポストヨーロッパ

著者・関係者
ユク・ホイ 著・原島 大輔 訳
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2025/10/21
体裁
四六・並製・244頁
ISBN
9784000617239
在庫状況
在庫あり

価格:2,860 円

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著者略歴

  • ユク・ホイ(Yuk Hui) エラスムス大学ロッテルダム哲学教授.同大学エラスムス哲学技術研究所所長.著書に,『デジタルオブジェクトの現実存在について(On the Existence of Digital Objects)』(2016年),『中国における技術への問い──宇宙技芸試論』(2016年/2022年,ゲンロン),『再帰性と偶然性』(2019年/2022年,青土社),『芸術と宇宙技芸』(2021年/2024年,春秋社),『ポストヨーロッパ』(2024年),『機械と主権(Machine and Sovereignty)』(2024年),『カントマシン(KantMachine)』(2026年予定)など.著作は十数カ国語に翻訳されている.2014年より哲学と技術のリサーチネットワーク主宰,2020年よりバーグルエン哲学・文化賞審査委員もつとめる. 原島大輔(はらしま・だいすけ) 立教大学現代心理学部助教.基礎情報学/表象文化論.訳書に,ユク・ホイ『再帰性と偶然性』,ティム・インゴルド『生きていること』(共訳,2021年,左右社).著書に,『Cybernetics for the 21st Century Vol.1』(共著,2024年,Hanart Press),『メディア論の冒険者たち』(共著,2023年,東京大学出版会),『未来社会と「意味」の境界』(共著,2023年,勁草書房),『クリティカル・ワードメディア論』(共著,2021年,フィルムアート社),『AI時代の「自律性」』(共著,2019年,勁草書房),『基礎情報学のフロンティア』(共著,2018年,東京大学出版会)など.

目次

  1. 日本語版へのまえがき まえがき 前 奏 故郷喪失的立場 第一節 惑星化と故郷喪失 第二節 故郷喪失の肯定 第一章 哲学とポストヨーロッパ 第三節 ヨーロッパ哲学の精神 第四節 ポストヨーロッパの構制 第五節 思考の個体化と課題 第二章 「アジアとは何であるか」――ひとつの問い 第六節 「アジアとは何であるか」という問い 第七節 テクノロジーと比較研究の限界 第八節 思考の個体化と普遍の追究 コーダ 善きポストヨーロッパ人たち 第九節 ニーチェの後に、善きヨーロッパ人 第一〇節 魔法の舌 注 参考文献 訳者解題 人名索引/事項索引

本文紹介

消費主義の際限ない拡大と、激化する保守主義や他者の排除。変わりゆく世界のなか、移動する思想家が描く哲学の新たなる条件

抜粋:世界を覆い尽くす際限のない消費主義と、各地で激化する保守主義や他者の排除――。故郷喪失の感覚と故郷回帰への欲望に囚われた時代、哲学は何を示すことができるだろうか? アジアとヨーロッパを横断する哲学者がハイデガー、スティグレール、西谷啓治らとの対話を通して描き出す、〈ヨーロッパ化〉した惑星を超え出る思考