書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「人間はわかりあえない。でも、すべてはそこからはじまる」──言わずと知れた『機動戦士ガンダム』の生みの親、安彦良和。全共闘運動への傾倒、退学処分を経ながら、あくまでもサブカルチャーの世界をくぐり抜けてきた〝描く人〟の原点が、ここにある。北の地では半世紀ぶりの邂逅となった、精神家医・蟻塚亮二氏との対談を付す。

原点 THE ORIGIN (岩波現代文庫)

Takumi ブックス

原点 THE ORIGIN (岩波現代文庫)

戦争を描く、人間を描く

著者・関係者
安彦 良和 著・斉藤 光政 著
カテゴリ
現代文庫
刊行日
2025/09/12
体裁
A6・並製・442頁
ISBN
9784006023737
在庫状況
在庫あり

価格:1,738 円

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著者略歴

  • 安彦良和 Yoshikazu Yasuhiko 1947年北海道生まれ.弘前大学入学,学生運動の結果,退学処分に.上京後,虫プロを経て,フリーのアニメーターとして「機動戦士ガンダム」「巨神ゴーグ」などを生み出し,のち漫画家に転身.主な作品に『アリオン』『クルドの星』『虹色のトロツキー』『王道の狗』『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』『乾と巽』など. 斉藤光政 Mitsumasa Saito 1959年岩手県生まれ,青森県育ち.『東奥日報』記者として,軍事・防衛及び歴史分野の大型記事を多数執筆.2025年7月逝去.主な著書に『米軍「秘密」基地ミサワ』『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』『新冷戦考』,編著に『戦場カメラマン沢田教一の眼』など.

目次

  1. はじめに(安彦良和) 本書の成り立ちについて――さらに詳しいご説明(斉藤光政) Ⅰ 冷戦の落とし子ガンダム ある学習塾の風景――『虹色のトロツキー』 ガンダム作家の“ルーツ”は津軽 人間くさい主人公たち――『アリオン』 冷戦が生んだ終末観 ガンダムのテーマとは ユーゴ内戦にショック 物語作家としての覚悟――『ヴイナス戦記』 なぜ日本はまちがえたのか――『王道の狗』 寄せる波、返す波 日中間に突き刺さる深いトゲ 安彦良和 私の原点1 『ガンダム』と「戦争」・「日本」 Ⅱ 北辺の地の少年 独学から生まれた天才的タッチ マンガ家へのあこがれ “おもしろさ”へのこだわり 歴史教育のウソっぽさ ベトナム戦争への疑問 マンガ家を断念し南へ 安彦良和 私の原点2 オホーツクの地から――父のこと・生い立ちのこと Ⅲ 弘前大学での“闘い” 党派への違和感 「ベトナムさん」との出会い 弘前大学全共闘の誕生 暴力学生とよばれて 一方的なアジ演説に反発 安彦良和 私の原点3 弘前大学で、あのころ Ⅳ 怒れる若者たち、その後 「わかりあえない」が出発点 東大安田講堂事件で仲間逮捕 いつも雨が降っていた 若者とマンガブーム 弘前大学本部占拠事件 そして逮捕 長き沈黙の正体 「山に入る」ことの意味 安彦良和 私の原点4 すべての終り。そこからの「始まり」 Ⅴ サブカルチャーの波 アニメーションの世界へ マッチラベル描きがルーツ 『宇宙戦艦ヤマト』への挑戦 宮﨑駿という壁 青森から照射する日本――『ナムジ』『神武』 日本動漫文化 オタクの功罪 安彦良和 私の原点5 サブカルで、生きる Ⅵ 世界をリアルに見る アイランちゃんの衝撃 小林よしのりとの対談 国なき民の悲劇――『クルドの星』 イスラム国と戦う少年兵 植民地支配を問う――『天の血脈』 東アジア和解への道 アジアの盟主をめぐる争い 歴史を知らない若者たち リアルを見つめているか 安彦良和 私の原点6 ふたたび、「社会」を見つめて あとがき(安彦良和) 文庫版特別付録 その1 原点の原点 その2 五九年後、原点の地で――蟻塚亮二との対話 岩波現代文庫版あとがき(斉藤光政) 岩波現代文庫版によせて(安彦良和) 安彦良和 作品リスト

本文紹介

「人間はわかりあえない。でも、すべてはそこからはじまる」──『機動戦士ガンダム』の生みの親、〝描く人〟安彦良和の原点。

抜粋:「人間はわかりあえない。でも、すべてはそこからはじまる」──言わずと知れた『機動戦士ガンダム』の生みの親、安彦良和。全共闘運動への傾倒、退学処分を経ながら、あくまでもサブカルチャーの世界をくぐり抜けてきた〝描く人〟の原点が、ここにある。北の地では半世紀ぶりの邂逅となった、精神家医・蟻塚亮二氏との対談を付す。