書籍詳細

書籍のレビュー・概要

五感を働かせた体験に基づいて感情を伝え合い、共感を育む日本の国語教育は、世界から遅れた弱みではなく、AI時代にこそ強みとなる。人間と自然の関係を結び直し、共感的利他主義をベースに政治・経済・法・社会の多元的思考を使い分け、他者と協働する力を養う。価値観の転換を迫られる世界で求められる教育がここに。

共感の論理

Takumi ブックス

共感の論理

日本から始まる教育革命

著者・関係者
渡邉 雅子 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2025/09/19
体裁
新書・206頁
ISBN
9784004320791
在庫状況
在庫あり

価格:990 円

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著者略歴

  • 渡邉 雅子(わたなべ まさこ) コロンビア大学大学院博士課程修了.Ph.D.(博士・社会学).東京大学社会科学研究所,国際日本文化研究センターを経て, 現在―名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授.日本学術会議連携会員,日本教育学会理事,日本教育社会学会代議員を務める. 専攻─知識社会学,比較教育,比較文化. 著書─『論理的思考とは何か』(岩波新書,2024年),『「論理的思考」の文化的基盤――4つの思考表現スタイル』(岩波書店,2023年),『「論理的思考」の社会的構築――フランスの思考表現スタイルと言葉の教育』(岩波書店,2021年),『納得の構造――日米初等教育に見る思考表現のスタイル』(東洋館出版社,2004年)

目次

  1. はじめに――社会と教育の大転換 序 章 近代の矛盾とポスト近代の価値観 1 近代の特徴――四領域の機能の分離 2 近代社会の問題――肥大化した経済領域と資本主義 3 近代の矛盾の核心――自然と切り離された人間 4 新パラダイムの社会像――近代の矛盾を超えて 5 ポスト近代の価値観とは――利他に基づく「少ないほうが豊かな社会」 6 ポスト近代へのスイッチ――西洋近代資本主義と日本型資本主義 第一章 四つの教育原理――教育文化のモデル 1 教育の世界的潮流――その隠れた課題 2 教育の四つのタイプ――教育の目的と手段 第二章 共感の論理――社会原理の日本の教育 1 作文教育の隠れたカリキュラム 2 伝統的価値はいかに守られたか 3 なぜ日本の社会と教育が新パラダイムのモデルになるのか 4 多元的思考の必要性 第三章 教育のグランドデザイン――利他と多元的思考を育む 1 新パラダイムのリテラシー(読み、書き、思考する力) 2 リテラシーと社会化 3 文章様式による段階的作文教育 4 段階的読解教育 5 日本の来歴を知る――文化資源としての知識 コラム 文章の目的と様式を意識させる訓練 終 章 日本から始まる新しい秩序――利他と多元的思考が拓く未来 日本の教育への三つの提言 おわりに 参考・引用文献リスト

本文紹介

自然観に基づく共感的利他主義と、政治・経済・法・社会の四つの論理を使い分ける多元的思考を養う教育を説く。

抜粋:五感を働かせた体験に基づいて感情を伝え合い、共感を育む日本の国語教育は、世界から遅れた弱みではなく、AI時代にこそ強みとなる。人間と自然の関係を結び直し、共感的利他主義をベースに政治・経済・法・社会の多元的思考を使い分け、他者と協働する力を養う。価値観の転換を迫られる世界で求められる教育がここに。