書籍詳細

書籍のレビュー・概要

フランスにおける右派の多様な流れを体系化した古典的名著。一八一五年以降の政治的潮流を、レジティミスト、オルレアニスト、ボナパルティストの三つを軸に、第二次大戦期のヴィシー政府やド・ゴール時代を経て現代に至るまで叙述。複雑に絡みあう思想系譜を明らかにした本書は、保守や極右を知るための必読書。(解説=松本礼二)

フランスの右派

Takumi ブックス

フランスの右派

1815-1981

著者・関係者
ルネ・レモン 著・大嶋 厚 訳・中村 督 訳・𠮷田 徹 訳
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2025/09/26
体裁
A5・上製・572頁
ISBN
9784000617178
在庫状況
在庫あり

価格:11,000 円

カートを見る

著者略歴

  • 大嶋 厚(おおしま・あつし) 1955年生.翻訳者.元パリ日本文化会館副館長.主要著訳書:ミシェル・ヴィノック『クレマンソー』(訳,作品社),パトリック・ヴェイユ『大統領の精神分析』(訳,青土社),『パリ,歴史を語る都市』(えにし書房) 中村 督(なかむら・ただし) 1981年生.フランス近現代史.北海道大学大学院教授.主要著訳書:『言論と経営』(名古屋大学出版会),『フランス知と戦後日本』(共著,白水社),ピエール・ロザンヴァロン『良き統治』(共訳,みすず書房) 𠮷田 徹(よしだ・とおる) 1975年生.比較政治学.同志社大学教授.主要著書:『ミッテラン社会党の転換』(法政大学出版局),『居場所なき革命』(みすず書房),『ヨーロッパ統合とフランス』(編著,法律文化社)

目次

  1. 凡 例 略号一覧 序 第一章 右派を探し求めて 定義、数え方――関連する二つの作業 二元的体系は現実を反映しない 潮流は三つか、四つか、あるいはもっとあるか 区分は現実に存在する 相対的な位置関係 複数の右派 右派の三つの伝統 新しい右派か 第二章 一八一五―一八三〇――ユルトラシスム ――過激主義と伝統―― 一 陛下の反対党 二 経験主義と体系――政治的ロマン主義 三 ユルトラ派の国――その基盤 四 反対派のなかの分派 第三章 一八三〇―一八四八――レジティミスム ――アンシアン・レジームのフランスと新生フランス―― 一 ユルトラシスムからレジティミスムへ 二 過去という重荷――古きフランス 三 未来への約束か――若きフランス 第四章 一八三〇―一八四八――オルレアニスム ――自由主義と保守―― 一 右に傾く中道 二 中 庸 三 オルレアン派の社会――エリート層 四 一つの政治哲学――自由主義 五 秩序と自由 第五章 一八四八―一八七〇――ボナパルティスム ――「既成」右派と権威主義的右派―― 一 秩序党 二 新たな政治勢力 三 名士たちのボナパルティスム 四 オルレアニスト的帝政へ 五 右派のボナパルティスム 第六章 一八七一―一八七九――道徳秩序 ――右派諸勢力の連合体―― 一 国民議会――古きフランスの復活 二 君主制の二つの伝統 三 ボナパルティストの右派 四 右派連合の解体 五 右派の終焉に向かうのか 第七章 一八九九―一九〇二――もう一つの同盟 ――ナショナリズム―― 一 三つの新たな右派勢力 二 新たな同盟へ 三 ナショナリズムと極右リーグ 第八章 アクシオン・フランセーズ ――右派の伝統の統合か―― 一 完全ナショナリズムと新王党主義 二 アクシオン・フランセーズと右派の長い伝統 三 内部の矛盾――統合の失敗 第九章 一九一九―一九三九――第三の同盟 国民ブロック 第一〇章 一九三〇年代――極右リーグの時代 一 フランス・ファシズムは存在したのだろうか 二 ファシズムとは何か 三 プレファシズム 四 右派とファシズム 五 なぜフランスはファシズムを免れたのか 六 過激主義の優勢と右派の分裂 第一一章 一九四〇―一九四四――ヴィシー政権、国民革命、右派 第一二章 第四共和制――右派の復活 第一三章 第五共和制――権力の座に就いた右派 一 多数派の右派、野党の左派 二 右派はいかに認知されるのか 第一四章 反革命的右派の系譜 一 宗教的な伝統完全保存主義 二 新しい右派か、古くからの右派か 第一五章 自由主義の化身 一 穏健右派の栄枯盛衰 二 ジスカール主義とオルレアニスム 三 急進主義とキリスト教民主主義 第一六章 ド・ゴール派とさまざまな右派 ド・ゴール主義とオルレアニスム ド・ゴール主義とボナパルティスム ド・ゴール主義は右派なのか ド・ゴール主義のその後――ポンピドゥー主義とシラク主義 ド・ゴール主義とジスカール主義 右派の伝統のこれから――一八一五―一九八一年 いまでも右派に未来はあるのか 解説(松本礼二) 訳者あとがき 索 引

本文紹介

フランスにおける右派の歴史と思想を三つに分類し、王政復古から現代に至る連続性と変容を分析。フランス政治史の古典的名著。

抜粋:フランスにおける右派の多様な流れを体系化した古典的名著。一八一五年以降の政治的潮流を、レジティミスト、オルレアニスト、ボナパルティストの三つを軸に、第二次大戦期のヴィシー政府やド・ゴール時代を経て現代に至るまで叙述。複雑に絡みあう思想系譜を明らかにした本書は、保守や極右を知るための必読書。(解説=松本礼二)