書籍詳細

書籍のレビュー・概要

溝口健二、小津安二郎、成瀬巳喜男、山中貞雄から、鈴木清順、吉田喜重、中島貞夫、そして北野武、黒沢清、濱口竜介まで……。四〇年にわたる論稿を編纂した、著者初の日本映画論集成。読む者を圧倒し続ける単著未収録の三〇篇に加え、書下ろしの「内田吐夢論」、三宅唱との対談、小田香・小森はるかとの鼎談を収める。 インタビュー記事をweb岩波「たねをまく」で公開中≫

日本映画のために

Takumi ブックス

日本映画のために

著者・関係者
蓮實 重彥 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2025/09/17
体裁
A5・上製・448頁
ISBN
9784000617154
在庫状況
在庫あり

価格:4,070 円

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著者略歴

  • 蓮󠄀實重彥(はすみ・しげひこ) 1936年東京都生まれ.フランス文学者,映画批評家,文芸批評家,小説家.東京大学文学部仏文学科卒業.65年パリ大学にて博士号を取得.東京大学教授を経て,同大学第26代総長.78年に『反=日本語論』で読売文学賞,89年に『凡庸な芸術家の肖像――マクシム・デュ・カン論』で芸術選奨文部大臣賞,2016年に『伯爵夫人』で三島由紀夫賞を受賞.1999年にはフランス芸術文化勲章コマンドゥールを受章する.著書に,『フーコー・ドゥルーズ・デリダ』『夏目漱石論』『映画の神話学』『表層批評宣言』『監督 小津安二郎』『知性のために――新しい思考とそのかたち』『映画狂人』シリーズ『「ボヴァリー夫人」論』『ショットとは何か』『ジョン・フォード論』『映画夜話』など多数.

目次

  1. 「日本映画」のために――序文に代えて Ⅰ 内田吐夢論――またはその画面を彩る慎ましい顕在性をめぐって 翳りゆく時間のなかで――溝口健二『近松物語』論 言葉の力――溝口健二『残菊物語』論 山中貞雄論 まだ十五歳でしかない彼女の伏し目がちなクローズアップの途方もない美しさについて ――山中貞雄『河内山宗俊』論 「例外」の例外的な擁護――小津安二郎『東京物語』論 二〇〇五年の成瀬巳喜男 寡黙なるものの雄弁――戦後の成瀬巳喜男 Ⅱ 鈴木清順または季節の不在 『悪太郎』讃 神代辰巳を擁護する 影とフィクション ――吉田喜重論 『人間の約束』『嵐が丘』『鏡の女たち』をめぐって 祈りと懇願――澤井信一郎論 京都は、なぜ、「犯罪都市」たりそびれたか ――中島貞夫『893愚連隊』から深作欣二『仁義なき戦い』まで 『893愚連隊』、『狂った野獣』――とりわけ推奨したい二本の活劇 ひたむきに釣瓶を握る女の有無をいわせぬ美しさについて ――中島貞夫『多十郎殉愛記』論 Ⅲ 大震災で映画と出会った男――プロデューサー城戸四郎 「撮影所システム」の消長と「新しさ」の系譜Ⅰ 黒澤明の八月十五日 「撮影所システム」の消長と「新しさ」の系譜Ⅱ そこに大地震がやってきた ――溝口、山中、そして京都ヌーヴェルヴァーグ 「撮影所システム」の消長と「新しさ」の系譜Ⅲ 一九六〇年、誰が映画を恐れていたか Ⅳ 北野武、または「神出鬼没」の孤児 空間の悲劇――黒沢清『クリーピー 偽りの隣人』論 聡子の変貌に世界は救われる――黒沢清『スパイの妻』論 沈黙から銃声へ――黒沢清『Cloud クラウド』論 選ぶことの苛酷さについて――濱口竜介『寝ても覚めても』論 Ⅴ 突き詰めた「清順美学」 喜重さんは「驚かせる」ことが得意な方だった 翳りと艶めかしさと 小川紳介の乾いた「殺気」について アルコールランプの揺らめく炎とともに――追悼 山根貞男 青山真治をみだりに追悼せずにおくために 対談 悦ばしき映画――三宅唱・蓮󠄀實重彥 鼎談 “生きている現在”を撮る――小田香・小森はるか・蓮󠄀實重彥 初出一覧

本文紹介

溝口、小津から黒沢清、濱口竜介まで……。四〇年にわたる論稿を編纂した、初の日本映画論集成。書下ろしの「内田吐夢論」収録。

抜粋:溝口健二、小津安二郎、成瀬巳喜男、山中貞雄から、鈴木清順、吉田喜重、中島貞夫、そして北野武、黒沢清、濱口竜介まで……。四〇年にわたる論稿を編纂した、著者初の日本映画論集成。読む者を圧倒し続ける単著未収録の三〇篇に加え、書下ろしの「内田吐夢論」、三宅唱との対談、小田香・小森はるかとの鼎談を収める。 インタビュー記事をweb岩波「たねをまく」で公開中≫