書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「特別なものの社会論理」が優位に立つ後期近代の社会――それが独自性の社会である。かつて近代化を牽引した経済とテクノロジーが「特別なものの爆発」を招き、社会の分断が加速するなか、人びとは何を共有できるのか。ヴェーバーを超える視座で近代の構造転換を描いた現代ドイツ社会学の金字塔、待望の翻訳。宇野重規さん推薦!

独自性の社会

Takumi ブックス

独自性の社会

近代の構造転換

著者・関係者
アンドレアス・レクヴィッツ 著・橋本 紘樹 訳・林 英哉 訳・中村 徳仁 訳
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2025/09/17
体裁
A5・上製・カバー・538頁
ISBN
9784000617147
在庫状況
在庫あり

価格:7,920 円

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著者略歴

  • アンドレアス・レクヴィッツ(Andreas Reckwitz) 1970年ドイツ・ヴィッテン生まれ.社会学者,文化理論家.ケンブリッジ大学でアンソニー・ギデンズに師事し,修士号を取得.現在,フンボルト大学ベルリン社会科学研究所教授.Die Gesellschaft der Singularitäten: zum Strukturwandel der Moderne, Berlin 2017(本書の底本)のほか,Das Ende der Illusionen: Politik, Ökonomie und Kultur in der Spätmoderne, Berlin 2019(『幻想の終わりに――後期近代の政治・経済・文化』橋本紘樹・林英哉訳,田中紀行翻訳協力,人文書院,2023年),Die Erfindung der Kreativität: zum Prozess gesellschaftlicher Ästhetisierung, Berlin 2012など著書多数.現代ドイツを代表する社会学者として知られ,ドイツ出版社・書店協会賞(国際人文学部門.2014,2018年),バイエルン書籍賞(実用書部門.2017年),DFG(ドイツ研究振興協会)のゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ賞(2019年)など数多くの賞を受賞.2021年にはハイデルベルク科学アカデミーよりアカデミー・メダルを授与された. [訳者] 橋本紘樹(はしもと・ひろき) 1992年生まれ.九州大学大学院言語文化研究院助教.専門は現代ドイツ文学・思想.著書『戦後ドイツと知識人――アドルノ,ハーバーマス,エンツェンスベルガー』(人文書院,2025年),訳書『幻想の終わりに――後期近代の政治・経済・文化』(A.レクヴィッツ著,人文書院,2023年,共訳)など. 林 英哉(はやし・ひでや) 1989年生まれ.関西大学文学部准教授.専門は近現代ドイツ文学.著書“Lang ist die Zeit, es ereignet sich aber das Wahre”. Hölderlins Poetik des ,Ereignisses', Dortmund 2021,訳書『幻想の終わりに――後期近代の政治・経済・文化』(A.レクヴィッツ著,人文書院,2023年,共訳)など. 中村徳仁(なかむら・のりひと) 1995年生まれ.三重大学人文学部助教.専門は近現代ドイツ哲学,社会思想史.批評誌『夜航』主宰.著書『シェリング政治哲学研究序説――反政治の黙示録を書く者』(人文 書院,2025年),訳書『超越論的存在論――ドイツ観念論についての試論』(M.ガブリエル著,人文書院,2023年,共訳)など.

目次

  1. 序論 特別なものの爆発 第1章 一般的なものの社会論理と特別なものの社会論理の間にある近代 1 一般的なものの社会論理 2 特別なものの社会論理 3 文化と文化化 4 文化領域の変容 第2章 独自性のポスト工業経済 1 文化資本主義における唯一性の財 2 文化的な独自性の市場 第3章 労働世界の独自化 1 クリエイティヴ経済における労働行為と組織の実践 2 労働主体における自己による独自化と他者による独自化 第4章 独自化としてのデジタル化――文化マシーンの台頭 1 文化化のテクノロジー 2 文化的な独自化のプロセスと機械的な独自化のプロセス 第5章 独自性志向の生活態度――ライフスタイル、階級、主体形態 1 新たな中産階級のライフスタイル――成功に満ちた自己実現 2 独自性志向のライフスタイルの基本要素 3 不平等の文化化 第6章 差異型自由主義と文化本質主義――政治的なものの転換 1 開放型・差異型自由主義とローカルなものの政治 2 文化本質主義の台頭 結論――一般的なものの危機? 謝 辞 注 訳者解題 「近代」の構造転換を前にして 文献目録 人名索引/事項索引

本文紹介

ヴェーバーを超える視座で近代の構造転換を描いた、ドイツ社会学の旗手レクヴィッツの主著。宇野重規さん推薦!

抜粋:「特別なものの社会論理」が優位に立つ後期近代の社会――それが独自性の社会である。かつて近代化を牽引した経済とテクノロジーが「特別なものの爆発」を招き、社会の分断が加速するなか、人びとは何を共有できるのか。ヴェーバーを超える視座で近代の構造転換を描いた現代ドイツ社会学の金字塔、待望の翻訳。宇野重規さん推薦!