書籍詳細

書籍のレビュー・概要

【特集1】政党政治の果て 先の参院選では、「日本人のための政治」を掲げる政党を多くの人々が選んだ。有権者を動かしたのは、生活不安か、内なる排外主義か。 現金給付、減税、社会保険料……。物価高対策に加え、外国人政策が大きな争点とされ、与党は大敗、既成野党の得票数も減少する一方、参政党や国民民主党など新興政党が支持を伸ばした。 既成政党が切り捨てられ、液状化する政治。時代の分かれ目でどう踏みとどまるか。 【特集2】ガザのいま、中東の未来 ガザでは人道支援すら武器化され暴力そのものとなり、飢饉が迫る。 イスラエルはガザ戦争を続ける過程で、レバノン、シリア、そしてイランなど周辺国への攻撃も強めてきた。応酬を経て反対勢力との「停戦」に至るも、パレスチナへの暴力は止まることなく苛烈さを増している。 イスラエルの入植者植民地主義が地域を覆い尽くそうとする中東政治の転換点は、世界史の岐路でもある。失敗を、忘却を、これ以上繰り返してはならない。

世界 2025年9月号

Takumi ブックス

世界 2025年9月号

著者・関係者
『世界』編集部 編
カテゴリ
体裁
A5・296頁
ISBN
情報準備中

価格:1,045 円

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目次

  1. ┏━━━┓ ┃特集 1┃政党政治の果て ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈ルポ〉 埼玉クルド人コミュニティ「最悪の選挙」が残したもの 安田浩一(ノンフィクションライター) 「外国人デマ」に向き合う──参院選の重い教訓 橋本直子(国際基督教大学) 〈ルポ〉 「声なき声」の参政党支持──分断と対話のゆくえ 宮原ジェフリー(選挙ライター) ソーシャルメディアと陰謀論の伝播──「財務省ヘイト」のメカニズム 秦正樹(大阪経済大学) 計数感覚をもって政策を語るための財政学 掛貝祐太(茨城大学) 〈インタビュー〉 既成政党の世界的敗北 水島治郎(千葉大学) 社会保険料 誰の負担が重いのか 大沢真理(東京大学名誉教授) ┏━━━┓ ┃特集 2┃ガザのいま、中東の未来 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 世界はイラク戦争を忘れたか─書き換えられる中東の顔 酒井啓子(千葉大学) 飢餓の構造──ガザ人道財団という「死の罠」 清田明宏(UNRWA保健局長)、解題=金子由佳(立教大学講師) 〈インタビュー〉 パレスチナから目を離すな ハミッド・ダバシ(コロンビア大学)、聞き手・解説=早尾貴紀(東京経済大学) 〈対談〉 ガザ、“巨大な炉” ──パレスチナ連帯と気候正義の複合性 中村峻太郎(翻訳者)×松下新土(詩人) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆注目記事 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈ルポ〉 「齋藤旋風」兵庫の傷痕 松本 創(ノンフィクションライター) 「アジア太平洋諸島戦争」の視座──植民地支配、戦争、核実験 竹峰誠一郎(明星大学) 〈新連載〉 親愛なる身体へ 第1回 私と友達になりたいなら 李琴峰(作家) 法の支配を誰が守るのか──国際刑事裁判所 赤根智子所長に聞く 駒林歩美(ドイツ在住ライター) 〈対談〉 ジェノサイドの種は「平時」に生まれる 長 有紀枝(立教大学)×廣瀬陽子(慶應義塾大学) 〈連載〉 脳力のレッスン(278) 特別篇 戦後八〇年への沈思熟考(前篇) 寺島実郎 共感は敵だ──収奪のトランプ政治 三牧聖子(同志社大学) 〈スケッチ〉 呪われたエレベーターホール 金原ひとみ(作家) 〈シリーズ夜店〉 到来する呼びかけ──森崎和江と「わが沖縄」 大畑 凜(大阪大学) 〈リレー連載〉 シリーズ「戦後」解体 座談会 労働と戦争の距離 大澤絢子(東北大学)×佐々木 啓(東洋大学)、司会=古波藏 契(東京科学大学) 〈連載最終回〉 「変わらない」を変える 第28回 新自由主義の焼け野から 三浦まり(上智大学) 〈インタビュー〉 フェイクの時代に抗して──デジタル・アーカイブの力 渡邉英徳(東京大学) 日本版「AI法」のゆくえ 堀口悟郎(神戸大学) 猛暑こそ活きる断熱住宅 高橋真樹(ノンフィクションライター) 〈連載〉 原発事故 検証の空白 第3回 公表されなかった放射線量測定値 吉田千亜(ライター) 〈連載〉 最後は教育なのか? 第11回 部活動を誰が担えるのか──内田良さんに聞く 武田砂鉄(ライター) 〈リレー連載〉 隣のジャーナリズム──映画記者の格闘 石飛徳樹(映画評論家) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇世界の潮 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇死刑執行再開──法務省が当てにした「世論」 佐藤大介(共同通信) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇本との出会い ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇言葉と言葉のかくれんぼ 第17回 未来の前書き チョン・スユン(翻訳家) ◇読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて 新城和博(編集者) ◇本とチェック 第28回 桃のような人 金承福(クオン代表) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●連載 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 午前1時のメディアタイムズ 第6回 ポピュリストたちの夢の跡 若林 恵(編集者/黒鳥社) アジアとアメリカのあいだ 第9回 ニューヨーク、ヌエバヨル、そして 望月優大(ライター) 彼女たちの「戦後」 第11回 中山千夏──アマチュアが輝いた時代 山本昭宏(神戸市外国語大学) あたふたと身支度 第12回 党首のいでたち 高橋純子(朝日新聞) 片山善博の「日本を診る」(190) 選挙の公正さへの疑念を払拭するには 片山善博(大正大学) この社会の社会学 第8回 「日本人は無宗教」なのか 横井桃子(愛知大学) 気候再生のために 第36回 争点にならぬ「気候」──参院選と日本政治の現在地 江守正多(東京大学) いじめ後遺症 第6回(最終回) 被害者中心主義へ 斎藤 環(精神科医) ドキュメント激動の南北朝鮮 第337回(25・6~7) 編集部 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○記憶をもった鏡 ジェーン・エヴリン・アトウッド『Darya』 戸田昌子(写真史家) ○岩波俳句 選・文 池田澄子(俳人) ○アムネスティ通信 ○読者談話室 ○編集後記 ○表紙画 土屋未久(表紙 道 2025、裏表紙 揺れる 2025) ○キャラクター・扉絵 西村ツチカ ○アートディレクション 須田杏菜 ○本文デザイン 大原由衣+都井美穂子

本文紹介

【特集1】政党政治の果て 先の参院選では、「日本人のための政治」を掲げる政党を多くの人々が選んだ。有権者を動かしたのは、生活不安か、内なる排外主義か。 現金給付、減税、社会保険料……。物価高対策に加え、外国人政策が大きな争点とされ、与党は大敗、既成野党の得票数も減少する一方、参政党や国民民主党など新興政党が支持を伸ばした。 既成政党が切り捨てられ、液状化する政治。時代の分かれ目でどう踏みとどまるか。 【特集2】ガザのいま、中東の未来 ガザでは人道支援すら武器化され暴力そのものとなり、飢饉が迫る。 イスラエルはガザ戦争を続ける過程で、レバノン、シリア、そしてイランなど周辺国への攻撃も強めてきた。応酬を経て反対勢力との「停戦」に至るも、パレスチナへの暴力は止まることなく苛烈さを増している。 イスラエルの入植者植民地主義が地域を覆い尽くそうとする中東政治の転換点は、世界史の岐路でもある。失敗を、忘却を、これ以上繰り返してはならない。

抜粋:【特集1】政党政治の果て 先の参院選では、「日本人のための政治」を掲げる政党を多くの人々が選んだ。有権者を動かしたのは、生活不安か、内なる排外主義か。 現金給付、減税、社会保険料……。物価高対策に加え、外国人政策が大きな争点とされ、与党は大敗、既成野党の得票数も減少する一方、参政党や国民民主党など新興政党が支持を伸ばした。 既成政党が切り捨てられ、液状化する政治。時代の分かれ目でどう踏みとどまるか。 【特集2】ガザのいま、中東の未来 ガ…