書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「抑圧からの解放に向ける関心が私の研究を駆動してきた」。歴史学は、この日常、そして不条理なこの世界と地続きだ。だから、世界を変えたいと願うとき、歴史学には役割がある。抑圧の構造を読み解き、人びとの解放への夢を想起すること。そして、それらを開かれた言葉にすること。ラディカルな態度に貫かれた思索の軌跡。

歴史学は世界を変えることができるか

Takumi ブックス

歴史学は世界を変えることができるか

著者・関係者
松沢 裕作 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2025/08/19
体裁
四六・上製・カバー・258頁
ISBN
9784000256797
在庫状況
在庫あり

価格:2,640 円

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著者略歴

  • 松沢裕作(まつざわ・ゆうさく) 1976年生まれ.東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退.博士(文学).現在,慶應義塾大学経済学部教授.日本近代史,史学史専攻. 著書に,『明治地方自治体制の起源』(東京大学出版会),『町村合併から生まれた日本近代』(講談社選書メチエ),『自由民権運動』(岩波新書),『生きづらい明治社会』(岩波ジュニア新書),『日本近代社会史』(有斐閣),『日本近代村落の起源』(岩波書店),『歴史学はこう考える』(ちくま新書),『近代日本のヒストリオグラフィー』(編著,山川出版社),『森林と権力の比較史』(編著,勉誠出版),『日本近・現代史研究入門』(共編,岩波書店)など.

目次

  1. はしがき――不条理な世界における希望の所在について Ⅰ 歴史学を架橋する 1 歴史学のアクチュアリティに関する一つの暫定的立場 2 「平成」はいかなる意味で時代区分たりうるか 3 連続と断絶の諸類型――近世・近代移行期日本の地域社会 4 「その程度」の歴史叙述――今井登志喜『歴史学研究法』をめぐって Ⅱ 〈夢みること〉の歴史学 5 国民国家論と土地問題のあいだ――牧原憲夫の近代史像・再考 6 通史のなかの経済史家――武田晴人『帝国主義と民本主義』と『高度成長』 7 〈デモクラシー〉の夢と挫折 8 戦争・立身・ジェンダー――明治日本の基礎過程 9 アーカイブズは何とつながっているか――利用者の立場から 歴史学は世界を変えることができるか

本文紹介

不条理なこの世界を変えたいと願うとき、歴史学には役割がある。ラディカルな態度に貫かれた、抑圧と解放をめぐる思索の軌跡。

抜粋:「抑圧からの解放に向ける関心が私の研究を駆動してきた」。歴史学は、この日常、そして不条理なこの世界と地続きだ。だから、世界を変えたいと願うとき、歴史学には役割がある。抑圧の構造を読み解き、人びとの解放への夢を想起すること。そして、それらを開かれた言葉にすること。ラディカルな態度に貫かれた思索の軌跡。