書籍のレビュー・概要
堀トシヲ19歳。東京モスリン亀戸工場女工。百年前に誕生した細井和喜蔵『女工哀史』の裏には共作者ともいうべき人がいた。妻トシヲである。貧しさから身を起こし各地の紡績工場を経めぐり、関東大震災、西宮大空襲を潜り抜け、そして──。戦前から戦後を貫く類いまれな半生を描く評伝小説。加藤陽子氏、磯田道史氏推薦! ■ 加藤陽子 氏(東京大学大学院教授)激賞! 細井和喜蔵の妻「トシヲ」の側から見た物語を、歴史探偵・半藤一利の衣鉢を継ぐ著者が描けばこんなに面白くなるものか。底辺の人々を人間として扱わなかったこの国が百年たっても少しも変わっていないことに気づかされ、心を揺さぶられた。 ■ 磯田道史 氏(国際日本文化研究センター教授)絶賛! 資本・技術の暴走で人類がまた哀史に立ち入らぬようこの本を読むべき。