書籍詳細

書籍のレビュー・概要

トランプ再選、欧州右翼政党の主流化、「れいわ」躍進……。既成政治を批判し、その周縁から躍進するアウトサイダーの政治家たち。日米欧にとどまらず、ラテンアメリカ、東南アジアにも視野を広げ、世界を揺るがすアウトサイダー政治の「見取り図」を、各国政治研究の第一人者たちが描く、現代政治を理解するための必読書。

アウトサイダー・ポリティクス

Takumi ブックス

アウトサイダー・ポリティクス

ポピュリズム時代の民主主義

著者・関係者
水島 治郎 編
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2025/05/22
体裁
四六・上製・386頁
ISBN
9784000616980
在庫状況
在庫あり

価格:3,740 円

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著者略歴

  • [編者] 水島治郎(みずしま じろう) 1967年生.千葉大学大学院社会科学研究院教授.ヨーロッパ政治史,比較政治.『反転する福祉国家――オランダモデルの光と影』(岩波書店,2012年,第15回損保ジャパン記念財団賞受賞,岩波現代文庫,2019年),『ポピュリズムとは何か――民主主義の敵か,改革の希望か』(中公新書,2016年,第38回石橋湛山賞受賞),『隠れ家と広場――移民都市アムステルダムのユダヤ人』(みすず書房,2023年)ほか. [執筆者] 水島治郎(編者)[はじめに,第3章,おわりに] 古賀光生(こが みつお)[第1章] 1978年生.中央大学法学部教授.欧州の右翼ポピュリスト政党研究,比較政治.『奇妙なナショナリズムの時代――排外主義に抗して』(共著,岩波書店,2015年),「欧州・右翼政党の台頭は暴力を引き起こすか?」(『世界』第986号,2024年)ほか. 中山洋平(なかやま ようへい)[第2章] 1964年生.東京大学大学院法学政治学研究科教授.ヨーロッパ政治史,フランス政治(史).『戦後フランス政治の実験――第四共和制と「組織政党」1944―1952年』(東京大学出版会,2002年,第19回渋沢・クローデル賞受賞),M.マルゲラーズ,D.タルタコウスキ『解けていく国家――現代フランスにおける自由化の歴史』(共訳,吉田書店,2023年)ほか. 今井貴子(いまい たかこ)[第4章] 1970年生.成蹊大学法学部政治学科教授.イギリス政治,比較福祉政治.『政権交代の政治力学――イギリス労働党の軌跡1994―2010』(東京大学出版会,2018年,第36回政治研究櫻田會奨励賞受賞),G.エスピン=アンデルセン『平等と効率の福祉革命――新しい女性の役割』(共訳,岩波現代文庫,2022年)ほか. 野田昌吾(のだ しょうご)[第5章] 1964年生.大阪公立大学大学院法学研究科教授.ヨーロッパ政治史,政治学.『ドイツ戦後政治経済秩序の形成』(有斐閣,1998年),『法における伝統と革新――日独シンポジウム』(共編,信山社,2020年)ほか. 伊藤武(いとう たけし)[第6章] 1971年生.東京大学大学院総合文化研究科教授.イタリア政治,比較政治.『イタリア現代史――第二次世界大戦からベルルスコーニ後まで』(中公新書,2016年),『民主主義の比較政治学』(共著,有斐閣,2025年)ほか. 土倉莞爾(とくら かんじ)[第7章] 1943年生.関西大学名誉教授.フランス政治史.『ポピュリズムの現代――比較政治学的考察』(関西大学出版部,2019年),『西ヨーロッパ・キリスト教民主主義の研究』(同,2021年)ほか. 柴田拓海(しばた たくみ)[第8章] 1997年生.千葉大学大学院人文公共学府人文公共学専攻博士後期課程.ベルギー政治,比較政治.「ディクスムイデの長い影――ベルギー・フランデレン地域における戦死者追悼の歴史的展開」(『公共研究』第21巻第1号,2025年)ほか. 作内由子(さくうち ゆうこ)[第9章] 1983年生.獨協大学法学部教授.ヨーロッパ政治史.『戦後民主主義の革新――1970〜80年代ヨーロッパにおける政治変容の政治史的検討』(共著,ナカニシヤ出版,2024年),『民主主義の比較政治学』(共著,有斐閣,2025年)ほか. 西山隆行(にしやま たかゆき)[第10章] 1975年生.成蹊大学法学部政治学科教授.アメリカ政治,政治学.『〈犯罪大国〉アメリカのいま――分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂,2021年,第39回政治研究櫻田會奨励賞受賞),『アメリカ大統領とは何か――最高権力者の本当の姿』(平凡社新書,2024年)ほか. 上谷直克(うえたに なおかつ)[第11章] 1971年生.日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター・主任調査研究員.ラテンアメリカ政治,政治学.E.フランツ『権威主義――独裁政治の歴史と変貌』(共訳,白水社,2021年),『現代ラテンアメリカ政治を読み解く』(共編,アジア経済研究所,2025年)ほか. 日下渉(くさか わたる)[第12章] 1977年生.東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授.フィリピン地域研究,政治学.『反市民の政治学――フィリピンの民主主義と道徳』(法政大学出版局,2013年,第35回発展途上国研究奨励賞,第30回大平正芳記念賞受賞),『アジアの民主主義の行方――政治秩序の溶解と拡大するポピュリズム政治』(共著,NIRA総合研究開発機構,2024年)ほか. 中北浩爾(なかきた こうじ)[第13章] 1968年生.中央大学法学部教授.日本政治史,現代日本政治論.『自公政権とは何か――「連立」にみる強さの正体』(ちくま新書,2019年),『日本共産党 革命を夢見た100年』(中公新書,2022年)ほか. 高宮秀典(たかみや しゅうすけ)[第14章] 1992年生.拓殖大学政経学部助教.現代日本政治論.『参議院による多元的民意の反映――政治改革の補正と阻害』(東京大学出版会,2025年)ほか.

目次

  1. はじめに アウトサイダーの時代なのか……………水島治郎 第Ⅰ部 現代政治をどう見るか 第一章 欧州ポピュリスト政党の多様性――概念設定と比較分析 ……………古賀光生 第二章 西ヨーロッパにおける自由化・市場化の進展と 反移民急進右翼政党の「主流化」 ――世紀転換期の民衆層急進化の政治史に向けて ……………中山洋平 第三章 「アウトサイダー」時代のメディアと政治 ――脱正統化される「二〇世紀の主流派連合」 ……………水島治郎 第Ⅱ部 転回するヨーロッパ政治――既成政治の融解 第四章 英国における左右のポピュリズムの明暗 ――問われる統治力と応答力 ……………今井貴子 第五章 右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の「主流化」 ――若者と旧東ドイツにおける支持とその背景 …………… 野田 昌吾 第六章 アウトサイダーのジレンマ ――イタリアにおける五つ星運動の政治路線 ……………伊藤 武 第七章 フランスから見た 「ヨーロッパの極右・ポピュリスト政党」 ……………土倉莞爾 第八章 鼎立するベルギーのポピュリズム ……………柴田拓海 第九章 福祉の代替か、アートの拠点か、犯罪か ――オランダにおける空き家占拠運動の六〇年 ……………作内由子 第Ⅲ部 環太平洋世界はいま――交錯する新旧の政治 第一〇章 トランプ派の「メインストリーム化」と民主党の「過激化」? ――二〇二四年アメリカ大統領選挙の分析 ……………西山隆行 第一一章 なぜラテンアメリカの人びとは「異端者」を選ぶのか? ……………上谷直克 第一二章 フィリピン――食いものにされる「変革」への希望 ……………日下 渉 第一三章 れいわ新選組を阻む壁 ――日本の左派ポピュリズム政党の限界 ……………中北浩爾 第一四章 ポピュリズムへの防波堤としての参議院 ――郵政民営化・日本維新の会・希望の党と第二院 ……………高宮秀典 おわりに……………水島治郎

本文紹介

トランプ再選、欧州右翼政党の主流化、「れいわ」躍進……。世界を揺るがすアウトサイダー政治の「見取り図」を描く。

抜粋:トランプ再選、欧州右翼政党の主流化、「れいわ」躍進……。既成政治を批判し、その周縁から躍進するアウトサイダーの政治家たち。日米欧にとどまらず、ラテンアメリカ、東南アジアにも視野を広げ、世界を揺るがすアウトサイダー政治の「見取り図」を、各国政治研究の第一人者たちが描く、現代政治を理解するための必読書。