書籍詳細

書籍のレビュー・概要

産業の構成要素である「現場」を四〇年以上にわたって観察し、考察を積み重ね、産業とその競争力の動態を把握してきた著者は、現場からの「ものづくり経営学」の実証研究と古典派経済学の知見から、産業競争力に関する理論構築へと向かう。Ⅰ巻では、企業それぞれの競争力の基礎となる組織能力の形成過程について分析する。

産業競争力 実証から理論へ Ⅰ 組織能力篇

Takumi ブックス

産業競争力 実証から理論へ Ⅰ 組織能力篇

著者・関係者
藤本 隆宏 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2025/05/28
体裁
A5・上製・654頁
ISBN
9784000616966
在庫状況
在庫あり

価格:17,600 円

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著者略歴

  • 藤本隆宏(ふじもと たかひろ) 1955年東京生まれ.東京大学経済学部経済学科卒業,三菱総合研究所入社.89年ハーバード大学ビジネススクール博士号取得(D.B.A.).90年東京大学経済学部助教授,98年同大学院経済学研究科教授,2004年同ものづくり経営研究センター(MMRC)長.21年早稲田大学研究院教授.専門は,技術・生産管理,進化経済学. 主な著作に, Product Development Performance, Boston: Harvard Business School Press, 1991(K. B. Clark と共著,邦訳『製品開発力』田村明比古訳,ダイヤモンド社,1993年), The Evolution of a Manufacturing System at Toyota, New York: Oxford University Press, 1999, 『生産マネジメント入門Ⅰ・Ⅱ』日本経済新聞社,2001年, Evolution of the Automobile Industry: A Capability-Architecture-Performance Approach, Cambridge(UK): Cambridge University Press, 2023, 『日本のものづくり哲学:増補版』日本経済新聞出版,2024年,他.

目次

  1. 序 章 現場発の産業論 第1章 日本の産業構想 1-1 経済のグローバル化と産業競争力 1-2 日本の産業構造ビジョン――成果と限界 第2章 産業の概念――新たな枠組の模索 2-1 産業概念の多義性 2-2 経済学は産業をどう捉えてきたか? 2-3 応用経済学における産業概念 2-4 本書で用いる産業概念 第3章 ものづくり論――設計起点の現場分析 3-1 ものづくりのストック的側面――製品・工程・生産資源 3-2 ものづくりのフロー的側面――人工物の設計・実現・利用 3-3 ものづくりの現場――開発・生産・購買・販売 補論 アリストテレスと設計情報価値説 第4章 競争力論――その多層構造 4-1 競争力とは何か 4-2 企業・製品・現場の競争力 4-3 産業の競争力 4-4 産業内における生産性の分布――生存時間解析の応用 4-5 国家と産業競争力 第5章 価格と費用 5-1 古典経済学との接点――設計情報価値説 5-2 全部直接原価計算と媒体占有説 補論 マルクス「労働価値説」の一解釈 第6章 組織能力の進化論――流れを統御する組織ルーチン 6-1 組織能力概論――その構造・機能・発生 6-2 組織能力の具体的内容――事前・事後の分業力・調整力 6-3 ものづくり現場の組織能力 6-4 ものづくり組織能力の偏在化 第7章 「統合型ものづくり」の組織能力――その進化と偏在 7-1 統合型のものづくりとは 7-2 統合型ものづくり組織能力の構造分析――フレキシブルな生産資源とチームワーク 7-3 統合型ものづくり組織能力の機能分析――「流れ」の制御・改善への貢献 7-4 統合型ものづくり組織能力の発生と偏在――生産資源不足と能力構築競争 参考文献 索 引

本文紹介

現場を観察し実証を積み重ね、産業競争力の理論を構築。Ⅰでは企業競争力の基礎となる組織能力の形成過程について分析。

抜粋:産業の構成要素である「現場」を四〇年以上にわたって観察し、考察を積み重ね、産業とその競争力の動態を把握してきた著者は、現場からの「ものづくり経営学」の実証研究と古典派経済学の知見から、産業競争力に関する理論構築へと向かう。Ⅰ巻では、企業それぞれの競争力の基礎となる組織能力の形成過程について分析する。